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「惑星ソラリス」 を見ました。 [映画:ワ行]

1972年 ソ連
監督 アンドレイ・タルコフスキー

これもソダーバーグがリメイクしていましたね。そちらは未見ですが、今回もオリジナルの方です。
72年、カンヌでパルム・ドールを受賞した作品です。

舞台は近未来。ソラリスという名の湧く誠意の軌道上に宇宙ステーションが作られています。
そこでトラブルが発生し、主人公クリスはその調査のため宇宙ステーションに向かいます。
ステーションに着くと、先に来ていた3人の科学者のうち1人は自殺、残った2人も何か変な感じがしています。
ここで暮らしているうち、クリスもいるはずのない人、何年も前に死んだ妻が目の前に現れるようになります!

その妻は幽霊とかではなくソラリスのプラズマ?が原因で具現化した「願望」のようなものだとのこと。
周りの科学者が「深入りするな」と言うのも聞かず、彼女を生きていたときと全く同様の存在として扱いはじめるクリス・・・。
宇宙ステーションという隔離され閉じられた空間、自分以外の人物がほとんどいない中で、分かっていても彼女の存在に頼らざるを得ない感じなのかな〜と思ったりします。
そういった不条理さのようなモノが作品全体にずーっと被さっているんですよねぇ。

3時間ととっても長く、そしてセリフもあまり多くなく、「動」ではなくて「静」という感じなので、途中何度か寝そうになったりしました。
しかし、元妻の幻影に取り付かれるクリスの悲しさ、ソラリスの海のなんだか不思議な気分になる描写など、「残る」場面は何度かありました。
タルコフルキーの作品を前に見たときも、静かでありながら何か深いものを感じさせるなあと思ったのですが、この作品もそういった感じでした。
SFという方法を取りつつも、人間の精神というか、そういう部分にフォーカスを当てていて、見た後にいろいろ考えさせられました。


惑星ソラリス

惑星ソラリス

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2002/12/16
  • メディア: DVD


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coco030705

こんにちは。
私もこの映画をTVで見ました。かなり前の事でした。でも、
印象に残っている映画です。
このリメイク版は、TSUTAYAで安く売っていたので、
買ったのですが、途中まで見てあまりの不出来に、
投げ出してしまって、最後まで見られませんでした。
リメイクはむずかしいですね。
by coco030705 (2007-01-15 12:40) 

トミュウ

> ココさま
こんばんは!
nice!とコメントありがとうございます。
リメイク版は・・・そうですか〜。見なくて正解かなあ。
こういった世界観は特に難しいのかも知れませんね。
by トミュウ (2007-01-17 23:01) 

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