「僕の彼女はどこ?」 を見ました。 [映画:ハ行]
1952年 アメリカ
監督 ダグラス・サーク
DVD-BOX1に収録されている作品の1つですね。
日本では劇場未公開だったそうで、こういう機会に見れるようになるのはすごいことですね。
年老いた大富豪のフルトン氏は、病床で自分の遺産相続人について考えています。
彼には以前結婚したいと思っていたのに適わなかった女性がいて、本人はもう他界しているけど、彼女の家族に財産を譲ろうかと思いつきます。
執事(?)が止めるのも聞かず、彼は「スミス氏」として家族の家に間借りし、そして亡き女性の夫が経営している店で働くことにします。
折しも家族の間では、娘ミリーの結婚相手について意見が分かれている様子。
ミリー自身はスミス氏と同じ店に勤めるダンと相思相愛なのですが、母親が彼の収入が少ないことを理由に反対しているんですね。
そして、お金持ちの若者カールとつきあうように積極的に勧めます。
そんな折スミス氏は、家族の元に正体を明かさず、10万ドルをあげることにしてみました。
その時にやって来た執事が、病気なはずのスミス・・・フルトン氏が仕事までしていることを知って驚愕するのですが、そういう細かい笑いがとても良かったです。
特にお母さんが舞い上がってしまい、家族の反対を押し切って豪華な家に引っ越し、毎日パーティー三昧の日々。
「上流の人間は上流の人としかつきあっちゃだめ」と、ミリーの恋愛は更に反対されることになります。
お父さんはその点結構現実的で、店をたたむのも嫌だと続けているし、ミリーのことも「本当に好きな人と一緒になった方が良い」と、結構いい人なんですね。
そして、ミリーの妹・・・まだ8歳位の女の子が最初にスミス氏になつくんですが、この子が本当に可愛いです。
結局お金を使い果たし、本当に必要なものは何かに気づいた家族。
お金があることだけが必ずしも良いわけではないんだ・・・という教訓っぽい雰囲気を残して映画は終わります。
テーマとしては目新しい感じはしないんですが、意外と器用で楽しそうなスミス氏の様子が良いですね。
ちょっとした面白いシーンがたくさんで、それでいて教訓にもなるような楽しい映画でした。
↓こちらはダグラス・サークの本
サーク・オン・サーク (INFAS BOOKS―STUDIO VOICE‐boid Library (Vol.1))
- 作者: ダグラス サーク
- 出版社/メーカー: INFASパブリケーションズ
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
>そして亡き女性の夫が経営している店で働くことにします。
これは亡き女性の娘の夫、の間違いです。
すみません、うるさくて・・・。
by 映画好き (2014-11-11 13:46)