SSブログ

「要塞警察」 を見ました。 [映画:ヤ行]

1976年 アメリカ
監督 ジョン・カーペンター

カーペンター監督は好きな映画監督の1人ですが、これはテレビでのみ公開された作品とのことで。
DVD化は本当に良かったですね。

舞台はロサンゼルスの郊外、そこにある家から警察官らしい男が白い車に乗って出勤して行きます・・・。
それと時を同じくして、武器を持ったギャングの一行が、黒い車に乗ってどこかに向かっています・・・。
更には、ちょっと空気が微妙な父と娘が水色の車に乗ってどこかの道路を走っています・・・。
そして更には、囚人たちを移動させるため、3人の囚人を乗せた車が刑務所から出て、どこかに向かいます・・・。

全く交わらなそうな感じの4グループが、一挙に集う所がロサンゼルス、アンダーソン警察署なんですね。
この警察署は移転のための引っ越し作業中で、あと十数分で閉鎖させる予定になっています。
そのため人も少なく、署長は白い車に乗って来た警察官ビショップに代理の指揮を任せ、警察をを去って行きます。

そんな折、囚人を乗せた護送車の中で、囚人の1人が急に病気の発作を起こし、医者を手配するためにアンダーソン警察署に一旦寄ることにします。
それと同時に、水色の車に乗っていた娘がストリートギャングに意味もなく殺害され、逃げて来た父親が駆け込んだのが・・・この警察署でした。
冒頭からここまでの、関連する登場人物が一気に集約されて行く感じは非常に素晴らしかったです。

父親はショック状態で何も語らないため、どうしようかと思っていると・・・急に警察署が無数の銃弾のえじきになり、署員達も次々と倒れて行きます。
サイレンサーで銃を撃ったときの音が全然しないため、どこから撃ってくるのか分からない・・・という緊迫感が素晴らしいです。

ビショップは署員の女性、囚人の2人と協力し合って応戦するのですが・・・後から後から撃ってくる銃弾、更にはギャング達が次々と警察鵜にやって来て、窓に手をかけ入ろうとするんですね。
さながらゾンビのようです・・・。
そんな彼らを1人1人撃ち倒し続けつつ、外からの銃撃にも果敢に応戦!と、話としてはシンプルながら、独特の緊張感で一気に見れてしまいます。

「暴力は結果として暴力しか生まない」という含みのあるテーマを奥に持ちつつ、スリルと盛り上がり感タップリのこの作品、名作と呼ばれる理由が納得できました。

オーディオコメンタリーを後で見て、本当に予算がない中でいろいろ工夫しながらやったんだなーというのが分かったのも興味深かったです。
警察署などは確かに少々「セット」だなーと分かる感じでしたが、映画はお金をかければ良いとは限らない!というのを改めて教えてくれる作品ですね。



要塞警察 デラックス版 [DVD]

要塞警察 デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。