「NINE」 を見てきました。

2009年　アメリカ
監督　ロブ・マーシャル

『シカゴ』でオスカーを受賞したロブ・マーシャル監督の最新作ですね。
実は『シカゴ』も見ていないし、それほど気になっていた映画ではなかったんですが、『8 1/2』がモチーフになっているということなので見てみることにしました。

映画監督グイドは、「イタリア」という新作の準備を始めていますが、実はまだ脚本も出来ていない状態。
悩む彼は愛人のカルラに電話をかけ、現実逃避に走ります・・・。
衣装担当のリリーは、そんなグイドの良き理解者で、彼のことを製作発表の記者会見の場に送り出します。
その会見のインタビュアーの中には、彼の映画の大ファンという記者ステファニーがいて、彼女の熱い視線をグイドは感じ取ります。

会見場から逃げ出した彼は、妻のルイザに電話をかけて助けを求めるものの、それでも一向に映画のビジョンが見えてきません。
そんなグイドの心の中を、周りの美しい女性達と、彼の記憶の中の女性達が次々と現れては消えて行きます・・・。

やはり女性陣の華やかさに尽きますね〜、この作品は。
ストーリーとしても、悩める監督グイドがいろいろフラフラしながら、最後には何かを見つける・・・という感じで一応軸はありますが、それ以上に歌と踊りを存分に楽しむ！という方が良い気がします。

冒頭のペネロペ・クルス＝カルラのセクシーなダンスと歌に始まり・・・
マリオン・コティアール＝ルイザのはじめは貞淑な妻としての切なさと、後半のセクシーな衣装でのダンスも印象的です。
グイドに「女性への目覚め」を教える娼婦はファーギーで、力強い歌、砂と椅子のダンスがカッコ良かったです。
女性記者ステファニーはケイト・ハドソン。キャッチーな歌をはつらつと歌う姿がとてもいい感じで、「真夜中でもサングラス」も面白いですね。
衣装担当リリー、そしてグイドの母親のソフィア・ローレン、映画の主演女優のニコール・キッドマン。
更にはグイド自身の歌も入り、それぞれの見所満載！といった感じです。

個人的にはニコール・キッドマンにももう少し踊って欲しかったな〜とか、ラストせっかく全員いるのに何か物足りないな〜とか、いろいろ思うところはありますが、これだけたくさんの女優・ミュージシャンそれぞれにちゃんと見せ場があっただけでも良かったかなという感じです。
歌はほとんど映画のためのセットで行われていて、それぞれの歌に応じて、同じセットなのに違った印象を見せるところもなかなか面白かったです。

まぁそういう感じで、映画としてどうだったか？というよりも、誰それが良かったとか、そういう感じで感想を言い合うのがこの映画の楽しみ方なんですかね。
あまり期待していなかったのと、出て来た女優陣が皆好きな人たちだったのでとっても楽しめました。

フェリーニの作品とは全くイメージ違うので、「フェリーニと云々」という観点で話をするのもやっぱり違う気がしますね。
グイドなどのキャラクターは一部重複しているようですが、『8 1/2』はもっと分かりにくいですし・・・・。
でも、今思えば「単純なストーリー映画を見るのとは違う部分を楽しむ」という意味では似ているかも？
いずれにしても、ブロードウェイミュージカルらしい豪華な雰囲気が楽しかったです。

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↓サントラも楽しそうです

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コメント 2

こんばんは。
「シカゴ」よかったですよ。キャサリン・ゼダ・ジョーンズのダンスのうまさが
絶品でした。
この映画のニコール・キッドマンの役は、最初ゼダ・ジョーンズに声がかかったようなんですが、出番が少ないのでキャサリンが断ってニコールにまわってきたとか。
とにかく女優さんたちの美しさにうっとりしましたね。
by coco030705 (2010-05-02 22:15) 

> ココさん
こんばんは！nice！とコメントありがとうございます！
『シカゴ』も気になっていつつ、今まで見逃しています・・・。
機会を見つけて是非見たいと思います。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズが断るのも無理はないかもな〜と
思いました。ちょっと物足りない感じでしたね・・・。
でもこれだけ豪華なキャストを見れたので、楽しかったです。
by トミュウ (2010-05-02 23:31)