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「恋のロンドン狂騒曲」 を見ました。 [映画:カ行]

2010年 アメリカ=スペイン
監督 ウディ・アレン

ウディ・アレン監督の作品は毎回ちゃんと劇場で見たい〜と思っているのですが、いつの間にか公開していたのを危うく見逃すところでした。
実は大ヒットした『ミッドナイト・イン・パリ』の前に作られた作品で、ロンドンを舞台にした作品では4作目ということですね。

タイトル通りロンドンを舞台にしたこの作品、2組の夫婦が登場・・・とはいっても1組目の壮年夫婦は冒頭で既に離婚しちゃっています。
ある日突然「老いて死ぬ事」への恐怖に取り付かれたアルフィは、40年連れ添った妻へレナを捨てて、どう見ても商売の人だよね・・・という感じの若い女の子と結婚してしまいます。

そんな2人の娘サリーとその夫、ロイもちょっと微妙な雰囲気。
というのは、ロイは医師免許を持ちながら医師にならず、小説家として一作ヒットしたものの、その後の作品が続かず無職でフラフラしているからです。
子供が欲しいサリーはこんな夫の姿にイライラし、新しく勤めた職場のやり手上司に惹かれて行きます・・・。

メインの4人がそれぞれ夫・妻と別の人達との恋愛をすることになるのですが、その顛末がなかなか良いんですよね〜。
ちょっとネタバレになってしまうかも知れないですが、そうそう上手くは行かないよね〜という皮肉の利いた展開がイギリスらしい感じがします。

登場するキャスト陣も豪華ですよね〜。
アルフィはアンソニー・ホプキンス!サリーはナオミ・ワッツ!そしてその上司にはアントニオ・バンデラス!と絶妙にわたしも好きな役者さんが入っていてとても楽しかったです。

特にナオミ・ワッツは、夫と母の板挟みになり、そして仕事の方でもなんとか成功したい・・・というこの年代の女性特有のいらだちのような物を見事に表現していた気がします。
もちろん彼女と状況は違いますが、同じくらいの年代の自分が見ると痛々しいくらいで、それだけナオミ・ワッツの演技が素晴らしかったという事だと思います。

ウディ・アレン監督はまだまだ進化(と言うと変かな?)している気がしていて、毎作毎作とても楽しみです!
今でも年1本のペースで映画を作り続けているのは本当に尊敬します。
次の作品はローマを舞台にした作品でしたっけ?次はどこで撮るのかな〜という楽しみも増えてきましたね。
公開予定も決まっているとの事ですし、また期待して待ちたいと思います。




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coco030705

こんばんは。TBありがとうございました。
ウディ・アレン、ほんとに自分の作品の「らしさ」を崩すことなく
レベルを下げることもなく、一定の基準を保っているのが、
すごいことだと思います。これはまさに、トミュウさんがおっしゃっているように、ウディが進化しているからでしょう。でないと、同じこととを
やっていたのでは、レベルは下がっていきますから。
いつ観てもおもしろいですよね。
by coco030705 (2013-01-15 18:11) 

トミュウ

> ココさん
こんばんは。nice!とコメントありがとうございます!
同じ事をしていては、レベルは下がって行く・・・確かにその通りですね。
進化して行くウディの今後、まだまだ楽しみです。
by トミュウ (2013-01-20 01:32) 

トミュウ

> 月夜のうずのしゅげ さま
nice!ありがとうございます!
by トミュウ (2013-01-20 01:32) 

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