「ターミナル」 を見て来ました。 [映画:タ行]
2004年 米
監督 スティーブン・スピルバーグ
NYに行くため、JFK国際空港に一人の男性がやってくる。
しかし飛行機が着く直前に彼の祖国でクーデターが起きてパスポートが無効になり、彼は空港内に留まることを余儀なくされる。
先に見ていたぴこは「ジャック・タチの『プレイタイム』を彷佛とさせる群衆劇だ」と言ってました。
確かに空港のセット、たくさんのエキストラ、ところどころにあるユーモアなど、『プレイタイム』っぽいなーという所は多かったですね。
はじめはただの「お客さん」だった主人公が、人助けや恋の橋渡しを通してだんだん空港内のヒーローとなっていきます。
よく出来過ぎ〜?と思いながらも、入国係官の女の子とフードサービス係(若い頃のリンゴ・スターとポール・マッカートニーを足して2で割ったような)の恋成就のシーンにはちょっとじーんとしてしまいました。
やっと出られる!という事になって、空港中の従業員たちが「外は寒いからこれを持っていって」「デジカメも」などとお土産を次々に渡すシーンにも少々感動。
スピルバーグ作品の根底のテーマは「父と子」だと、いろいろな評論を見てもよく言われることですが、やはりこの映画もその例外ではなかったんですね。
主人公がNYに来た理由は父の果たせなかった望みを叶えるため・・・。
またまた出来過ぎ〜?とも思いましたが、ラストの「望み叶った」部分が意外ととアッサリ描かれていたのは逆に良かったような気がします。
ここをあまりに感動!!!って感じにされてもちょっと参りますからね・・・とはいえ、主人公が(多分お父さんのことを思い出しながら)涙ぐむシーンにはもらい泣き寸前でしたが。
スピルバーグの次回作の予告もすでにあって、5月には公開になるようです。
スピルバーグがあまり間をあけずに発表する作品は「対になる」といいますか、関連性を持ったものであるらしいので、次回作が今作とどのように対応するのか、その辺も気になりますね。
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