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小説「ダ・ヴィンチ・コード」 [本]

ダン・ブラウン 著 / 越前敏弥  訳
角川文庫

いわずと知れた大ヒット作ですね。
作品自体は映画の予告で知ったという感じで、それほど興味があったわけではなかったんですが、ちょうど映画公開直前のテレビ番組に影響を受けてしまいまして・・・。
こういったクチの方々は沢山いたはずです。

映画予告の映像から入ってしまったためか、主役2人はどう振払ってもトム・ハンクス&オドレイ・トトゥにしか見えない・・・。
ソフィーの意志が強そうなきりっとした感じは、オドレイ・トトゥに結構近かったように思います。
1セクションが短く、また場面も主観も交代で変わるので、それも推進力としてどんどん読めてしまいますね。次回へ続く!みたいな感じでね。

そしてこの小説、本当に映画向きというか、映画っぽいなあと思いました。
描写がとても具体的で、イメージしやすいです。固有名詞が結構出てきますし。
ま、確かに絵画や彫刻などの作品は、見たことがなければイメージも出来ませんし、さすがに文字の情報だけで絵画を思い浮かべるのは難しいところもありますが。
それを補う意味で「ビジュアルガイド」なるものが山ほど出版されていますし、映画はそれこそ見えるようになるわけですから、人気が出るのも分かる気がします。

ダ・ヴィンチが残した謎の数々、そしてシオン修道会・・・。これらは本当にノンフィクションであるということに、やはり驚いてしまいますね。
本当の部分と、フィクションの部分の混ざり具合が絶妙な所も、人気の秘密なのかも知れません。
ミステリーを楽しみながら、美術やキリスト教について勉強することも出来ちゃう!という、一石二鳥なところですかね。

日本に住み、クリスチャンでもない自分には、教会やキリスト教のもろもろについてピンと来ないことも多いです。
ただ、自分が信じるもののためには犯罪行為も辞さないという強力な信仰心、純粋だからこそいいように利用されてしまう。
これは宗教も何も関係ない部分だと思います。最初は加害者側として描かれていたのに、結局は・・・という悲劇性もね。
なので2回読むと、どちらにも感情移入できて面白いと思います。

はたして映画ではどのようになって描かれているのか・・・楽しみな部分でもありますが、なんか予告でお腹いっぱいになってしまったところもあって、結局見ずじまいでした。
機会があったらチェックしてみようと思います。

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


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