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「トルプナヤ通りの家」 を見て来ました。 [映画:タ行]

1928年 ロシア
監督 ボリス・バルネット

7月に開催されていたロシア・ソビエト映画祭。
『戦争と平和』などという大作も上映されていたみたいですね。
日程の関係もあり、表題の映画を選択。いがいとお客さんいるもんなんですね〜。

舞台はあまりリッチじゃない人々が住む共同住宅。
そこで理髪店を営む夫婦の元に、田舎からパラーニャという名の女の子がやってきます。
本当はモスクワに住むおじさんを訪ねて行くはずだったのに、乗った直後の電車でおじさんが「ただいま」と・・・!
いろいろな偶然から、理髪店主の家で家政婦の仕事を始めた女の子ですが、労働組合に加入したことが原因でクビになってしまいます。
しかし、パラーニャが市議会議員に選ばれた!ということが分かり、アパートの皆は大わらわで彼女を迎えに行き、歓迎することになります!

実はワタクシ、本当のサイレント映画というのを初めて見ました。
昔の小津安二郎監督の映画とかをDVDで見たことはありますが、音楽が入っていたり、ナレーションが追加されていたりと完全な「無音」という訳ではないですよね。
ほんとうに、映画館の中がフィルムの回る音だけ・・・という環境での映画はかなり新鮮でした。

前述の通り、ドタバタコメディって感じ満載です。
特に、パラーニャは田舎から出て来て純朴一直線って感じのキャラが面白いです。
「フランス革命」を題材にした映画の中の舞台劇に本気で感情移入して、ジャンヌ・ダルクさながらに乱入してしまうシーンとか、爆笑・・・。
なぜか持って来たアヒルを逃がしてしまい、追いかける彼女を、路線バスがぎりぎりで襲う!キャー!なんていうシーンは、すごく昔の映画とは思えないくらい、カット割りとかストップモーション(?っていうんでしたっけ)の使い方が新鮮でびっくりしました。
今でももちろん笑えて、全然古く感じないのは本当にすごいと思いました。
多分映像だけだからというのもあるのかも知れないですが、笑いとか面白いものは、いつの時代でも同じなんだなあなどと思ったり。

ロシア・ソビエト映画祭はこれしか見ることが出来ませんでしたが、他のも見てみたかったです。
まる一日、全4部・7時間の超大作『戦争と平和』にチャレンジできる勇気は・・・とてもありませんが。


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