「ゴッドファーザー PARTII」 を見ました。 [映画:カ行]
1974年 アメリカ
監督 フランシス・フォード・コッポラ
名作&大作といえばこの作品、今でもファンが多いのも納得・・・とPART1を見たとき思いましたが、続く第2作目はそれを超える面白さだと評判とのことで。
ちょっと時間はあいてしまいましたが、やっと見ることができました。
お話は今更言うまでもないような気もしますが、PART1で無事コルレオーネファミリーのボスになったマイケルのその後の成功と苦悩が描かれます。
そして同時にゴッドファーザー・・・ピトーがアメリカにやって来てからのストーリーが展開していくんですね!
まさかこんな1本で2度おいしい状態になっているとは予想もしませんでした。
マイケルは順調に仕事?を進めていきますが、あらゆる部分で父ビトーの偉大さを思い、それをプレッシャーに感じるようになっていきます。
そうして徐々に余裕がなくなっていき、冷酷な感じになっていく訳ですね。
ファミリーを守るため本人は懸命にやっているのに、「親父の頃は」と言われてしまう・・・。ちょっと痛々しいくらいですね。
もう一方、ピトーサイドの話は、小さな頃にアメリカに来て、成長していき、皆に信頼されるようになっていくのですが、なんといってもここはデ・ニーロのすごさにつきますね!
既に「その後」の姿がある状態でわたしたちは見ている訳ですが、もう全然違和感なし!って感じで。
完璧すぎるほど完璧を目指すというデ・ニーロの役者としてのすごさに感激しました。
ストーリーは本当によく練られているという感じで、見応えがありましたね〜。
おかげで1回見ただけでは何がなんだか、誰がだれだかって部分もあったんですけどね・・・。
マイケルと敵または味方との駆け引きというか、どれが本心なのか?真実なのか?ぼんやり見ていたら分からないくらいで、すごく面白かったです。
ビトーとマイケルの話はスムーズに行き来していますが、冒頭から中盤ぐらいまではどちらかというと近い感じで進んでいくのに、だんだん少しずつ離れていって、なぜかほぼ正反対の方向に行ってしまうという皮肉ですね。
もともと第1作ではボスになる気は全然なかったマイケル、その後の苦悩・・・特にラストのシーンは切なくなります。
第2作目の方が好きという方が多いのも納得かも。奥が深いです。
自分は・・・あと2回ぐらい見てからじゃないと決められないかな〜?なんて。
続編を作るなら、これくらい面白くしなきゃ意味が無い
というコッポラの意気込みを見せ付けられる1本ですね。
「史上最高の続編」と言われるのも納得です。
これを傑作と呼ばずして何と呼ぶ。
コッポラとデ・ニーロの底力を観た気がしました。
by ken (2007-05-24 01:37)
>kenさま
コメントありがとうございます!
続編とはいっても、ただの「続き」にはしないぞ!という意気込みが感じられた気がします。
名実ともに傑作のこの作品、今更ながら見れて良かったと思いました。
by トミュウ (2007-05-24 23:18)