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「勝手に逃げろ/人生」 を見ました。 [映画:カ行]

1979年 スイス=フランス
監督 ジャン・リュック・ゴダール

「商業映画に戻った!」との評判も高いゴダールの79年の作品、冒頭から30年も前である感じがしない新鮮さです。
テレビ局のディレクターの主人公「ムッシュ・ゴダール」は、分かれた恋人と電話をしています。
その相手の女の子ドゥニーズは、自転車で湖の横の道を察そうと走ります・・・。
この自転車の場面は何度か出てくるんですが、このスローモーションがとても印象的でした。

ストーリーはどんなどんなで・・・と言うのは結構難しいんですが、難解な部分は比較的少なくて、混乱も少なかったような気がします。
ドゥニーズの他、娼婦のイザベル・ユペール、その子に「自分は娼婦になれるか」と聞くミシェルなど・・・、女の子は皆古さを感じさせないチャーミングさで可愛かったです。
微妙に優柔不断なムッシュ・ゴダール、彼のちょっとオタク風味な長め前髪と黒ぶちメガネが、結構良い雰囲気をかもし出してました。

「ソニマージュ」とはこういうものか〜と思いながら見ていました。
映像と音の連携というんでしょうか、あまり専門的なことは分かりませんが、とても面白いと思いました。
たとえば、映像的には場面はもう移っているのに、音は前の場面のまま残っている、とか、その逆とか。
場面の途中で音が急に消えたり復活したり・・・など、ゴダールらしいと思われる部分がこの作品ではすごく強調されているような気がしますね。
音といえば『アワーミュージック』もシンプルに見えて随分凝ったことをしているらしい、ということですが、この作品も同じで、多分大きめの音量でヘッドホンで聴きながら見ると、更に面白いんだろうなと思います。
今回は家のテキトウなテレビで見てしまったが、いずれ試してみたいですね。

なかなか衝撃的なDVDのジャケットですが、「良くこの場面を採用した!」と言わんばかりの瞬間をとらえていて、面白いですね〜。

勝手に逃げろ/人生

勝手に逃げろ/人生

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: DVD


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コメント 2

coco030705

こんにちは。
ゴダールといえば、よくわからない映画という印象が強いのですが、
この作品はそうでもなさそうですね。メモしときます。
映画のなかの色々な手法(ソニマージュetc.)は皆目わからないのですが、
こうして教えていただくと、ちょっと気をつけてみて見ようと思います。
最後のDVDのジャケ写真は、やっぱりすごい!女性のヌードって、なぜ
こんなにも衝撃的なんでしょうか。これが男性だと、なーんだって感じですけどね。(笑)
by coco030705 (2007-06-12 08:32) 

トミュウ

> ココさま
こんばんは!nice!とコメントありがとうございます!
ストーリーじゃなくて、音や映像を見る・・・という感じで楽しむのが
いいんだろうなと思います、この作品は。
ジャケ写真すごいですよね!
全然お色気な映画じゃなくて、だから余計「ここか〜!」って思いました。
by トミュウ (2007-06-12 23:01) 

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