「断絶」 を見ました。 [映画:タ行]
1971年 アメリカ
監督 モンテ・ヘルマン
「アメリカン・ニューシネマ」といえばコレ!というぐらいの代表的な作品で、立派なコレクターズ・DVDが発売されているんですね。
実際のところあまり気になってはいなかったんですが、ジャケットとかポスターとかが何となくいいなぁと思っていました。
冒頭、あちこちから車のエンジン音や排気音が聞こえ、そして一カ所に集まっていきます。
ここに集まってくるのはオールドカーでレースをする人達で、主人公の「ドライバー」と同乗する「メカニック」もココでお金をかけたレースをするためにやってきます。
そして、あるところでヒッチハイクをしている女の子と出会い、同じくレースをしていた「G.T.O」と超長距離のレースをすることになる・・・。
ストーリーはほぼ「これだけ」というぐらいのシンプルさです。
「ドライバー」役はシンガー・ソングライターのジェイムズ・テイラー、「メカニック」はデニス・ウィルソン(ビーチボーイズのドラマーで、ブライアン・ウィルソンの兄)とミュージシャンが演じているのですが、なんというか渋くて良かったです。
台詞がすごく少なくて、皆ぼそぼそと話しあまり感情を表に表さないんですが、そういうところがミュージシャンらしいというか。
それほど大きな事件が起きる訳でもなく、最後に最大のクライマックスが待っている訳でもない・・・。
「きっと何か起きるのかも」とちょっとだけ期待したせいもありますが、雰囲気とかも良くて思ったより引き込まれて楽しめました。
この映画、「爆音上映」が行われたらしいですね。
爆音上映・・・文字通り 通常よりも大幅に音量を上げて上映するイベントですが、冒頭の部分のエンジン音の部分を聞いた瞬間から、爆音上映にすごく合っていると思いました。
遠くの方で聞こえてるラジオの音とか、小さい音も聞き逃さないだろうし、いろいろな音が聞こえるっていいますよね。
人物もあんまり大きな声で話さないし、一石二鳥かも・・・家で見るには音量、限界がありますけどね。
車も渋くてかっこ良かったです。
わたしはあんまり車には詳しくないけど、ああやって昔の車をいろいろチューンアップしながら大事に乗るのっていいなぁと思います。
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