「翼に賭ける命」 を見ました。 [映画：タ行]
1957年 アメリカ
監督 ダグラス・サーク
ダグラス・サークDVDボックス２収録作品の１つです。
ウィリアム・フォークナーの小説「パイロン（曲芸飛行）」が原作ということですね。
この原作は日本では「空の誘惑」というタイトルで・・・今でも手に入るのかどうかは分かりませんが。
時は1930年代、主人公のバークはジャーナリスト。ニューオーリンズで開かれる曲芸飛行大会の取材をしに訪れました。
そこでパイロットのロジャーと知り合い、彼の美しい妻、ラバーンと息子にも出会います。
パイロットとはいえ賞金で細々と生活している彼らに、ロジャーは自分の部屋を提供します。
その夜、ラバーンと話をする機会があったバークは、彼女のちょっと複雑な事情や夫に対する気持ちが変わっていることを知ります。
そんな中、レースが始まり、ロジャーの機体は他の飛行機と接触して大破してしまいます。
替わりの飛行機を手に入れなくてはならないロジャーは、自分の妻に対し「色仕掛け」を使ってある人物から飛行機をもらってくるように指示をします・・・！
さて、レースの行方は、そしてロジャーとラバーンの関係は・・・という２つの軸が展開して行きます。
こんな感じでひどい夫と、多少疑問を持ちながら盲目的について行く妻、妻に思いを寄せる２人の男性が描かれて行くのですが、「そんなヤツのどこがいいんだ」と思わせておいて、実は・・・という場面は結構感動的です。
その後はちょっとお約束的な展開になって行きますが、強く生きて行こうとするラバーンは潔く、かっこいいですね。
レースのシーンのスピード感と迫力にも注目ですね。
町中を縫うように、走るように飛んで行く飛行機を追いかけるカメラの動きに「どーやってるんだろう、コレ！？」などと感心しながら見ていました。
登場人物達のエピソードと対比されて、非常にどちらも生きている感じで良かったです。
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2007/12/05
- メディア: DVD
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