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「ラスト、コーション」 を見てきました。 [映画:ラ行]

『ブロークバック・マウンテン』の記憶もまだ新しいアン・リー監督の最新作です。
今回は中国を舞台に、大スターでわたしも大好きなトニー・レオン、そしてオーディションでこの役を勝ち取ったタン・ウェイがとっても気になっていました。

舞台は二本軍占領下の上海、大学の演劇部で一緒になったメンバーと共にレジスタンス活動を行ったことをきっかけに、主人公ワンはスパイとして傀儡政府のトップ、イーに近づくことになります。
なかなかガードが固いイーの愛人になることに成功したワン。濃密な逢瀬を続けながら、レジスタンス組織に情報を流すスリリングな生活。
そして ついにイーの暗殺計画が実行に移される日が決定し・・・。

という運命の瞬間が冒頭に描かれるという時間軸の交錯はなかなか興味深かったです。
後になって、あぁこれはワンが今までの日々を思い出していたんだと言うことが分かるんですが、そういう描き方によってワンの気持ちはより分かるような気がするんですよね。

この題材は舞台は違えど『ブラックブック』に結構似た感じだなーと思っていました。
あちらと比べると、この作品はサスペンス要素よりはもっと叙情的な感じが強いなと思いましたね。
ガードの固かったイーがついに彼女に気持ちを見せる所、日本料理屋のシーンなどは、トニー・レオンの迫真の演技もあいまって言葉にならない哀愁のようなものが感じられました。

迫真の演技と言えば、R-18の称号(?)に恥じないベッドシーンには度肝を抜かれました・・・!
トニーもタン・ウェイも文字通り体当りの演技!って感じですよ〜。ほんとに全部見せちゃいましたって感じでしたね・・・。
正直、ここまで長くしなくてもと思ったりもしたんですが、まぁそれがあってこそラストに向けての悲哀が増すってことですかね。
それ以外にも主役の2人は本当によかったです。
トニー・レオンはあまり多くを語らないのに、静けさの中に炎のような熱さを秘めているイーを見事に演じていました。
タン・ウェイはミステリアスな感じが非常に美しかったです。学生の頃とのギャップもすごかったですね・・・学生の頃の方が可愛くて好きかもですが。

熱く、それだからこそ悲しい愛を描いたら、本当にアン・リー監督は素晴らしいですね。
ちょっと胃もたれする位のこってりした作品でしたが、たまにはこういうのも悪くないかもと思いました。

↓こちらは原作本


ラスト、コーション 色・戒 (集英社文庫 チ 5-1) (集英社文庫 チ 5-1)

ラスト、コーション 色・戒 (集英社文庫 チ 5-1) (集英社文庫 チ 5-1)

  • 作者: アイリーン・チャン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/12/14
  • メディア: 文庫



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コメント 2

coco030705

こんばんは。おひさしぶりです。
「ラスト、コーション」私も見ました。いい映画でした。
トニー・レオンがとっても魅力的だったと思います。
タン・ウェイはすごくがんばってたという感じがしました。
きれいでしたね。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2008-03-18 23:34) 

トミュウ

> ココさま

お久しぶりです!nice&コメント、TBまでありがとうございます。
なんといってもトニー・レオンの抑えた感じが良かったですね。
ココさんの感想も早速読ませて頂きます〜。
by トミュウ (2008-03-20 20:34) 

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