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「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 を見てきました。 [映画:マ行]

2007年 フランス=香港
監督 ウォン・カーウァイ

わたしのお気に入り映画監督の1人、ウォン・カーウァイ監督の最新作です。
舞台がアメリカに変わり、全編英語ということで、これまでとはちょっと違った雰囲気も楽しみにしていました。

ノラ・ジョーンズ演じる主人公エリザベスは、失恋した直後にある店に立ち寄ります。
店のオーナー、ジュード・ロウ演じるジェレミーは、彼女にブルーベリーパイの話をします。
「どこが悪い訳でもない。でもなぜか選ばれない」この言葉に共感を覚えたエリザベスは、毎日ブルーベリーパイを食べるため彼の店に寄るようになります。

あるときエリザベスは、元カレを忘れるための旅に出ることにします。
ニューヨークからはなれてテキサス、ラスベガス・・・その時々に出会う人々のちょっと悲しい話も、それぞれ印象に残ります。
形は違っていても、本当はお互いを思っている。失って初めてその大切さに気づく・・・そんな思いを強くさせるような話でしたね。

エリザベスから時折届くポストカードを元に、彼女の居場所を探しながらも待ち続けるジェレミー。
その気持ちが通じたからかなんなのか、ある日ふとエリザベスは彼の元に戻ってきます。

こういうナチュラルで、それでいて優しさあふれる感じの男性って、いいですねぇ。
ジュード・ロウってこれまでそんなに気になってなかった俳優なのですが、一気に高感度上がっちゃいました。
そしてポスターにもなったあのキスシーン。あのロマンチックっぷりにはうっとりしちゃいます。
こういう癒される愛の形ってすごくいいなぁと思うんですよねぇ〜。

ここ最近のカーウァイ監督作品はもっとぐぐっと抑えめで、その抑制ゆえのひりひりするような熱情が感じ取れる作品が多かったですが、この作品はサラッと後味スッキリ・・・って感じでしたね。
最近の重厚な雰囲気を期待して見ると ちょっとアッサリし過ぎって感じも否めないんですが、もっと昔の『恋する惑星』などのポップな作品の風味を久しぶりに思い出しました。

撮影がクリストファー・ドイルではないこともあってか、映像もこれまでとはちょっと違う雰囲気ではあるのですが、作品同様ちょっとすっきりした感じが悪くないです。
前半部分、執拗なまでに全カットがジェレミーの店のガラス越し・・・というのはなかなか感動的でした。
ノラ・ジョーンズもナタリー・ポートマンも可愛かったです。





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coco030705

こんばんは。
素敵な映画でしたね。ウォン・カーウァイの色々な作品を見ましたが、
今回のはアメリカが舞台のせいか、「あっさり」でしたね、ストーリーも色彩の混ざり具合も。
ジュード・ロウの演じたジェレミーは、男のかわいらしさを持っている人だと思います。もっとも相手がノラ・ジョーンズなら、だれでもそうなるかしら。(笑)

by coco030705 (2008-05-05 02:38) 

トミュウ

> ココさま
こんばんわ!
nice!とコメント、更にTBもありがとうございます。
たまにはこういうサラッとした感じも悪くないな〜と思いました。
そうですねぇ〜。ノラ・ジョーンズ可愛かったですねぇ〜。
ジェレミーも可愛い・・・というのが確かに一番しっくり来る感じで、見ていてほんわかしました。


by トミュウ (2008-05-05 22:14) 

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