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「トウキョウソナタ」 を見てきました。 [映画:タ行]

2008年 日本
監督 黒沢清

新作が出ると必ず見てしまう監督の1人、黒沢清監督の作品ですね。
ホラー作品で有名な監督ですが、今回は家族の話ということで結構楽しみにして行きました。

東京都内のある一軒家に住む4人家族。
香川照之演じる父は会社から突然リストラを言い渡されたのですが、家族に秘密にするために毎日会社に行く振りをして公園で過ごしています。
小泉今日子演じる母は、典型的な専業主婦って感じで・・・家事などしつつ、何かぼんやりとした不安感?のようなものを持っているんですね。
息子2人、長男は夜中のバイトをしていて家にはほとんど帰ってきません。小学生の弟は、先生との関係でどうも居心地の悪い感じになってしまっています。

それぞれ大小の悩みを抱えつつも、危ういバランスで「家族」としての形を保っていた4人ですが・・・。
長男が「アメリカの軍隊に入る」と日本を出てからしばらく経ったある日、それが大きく変わるような事件がそれぞれに起きるんですね。

父はショッピングモールの清掃の職を得て働き始めたのですが、トイレで封筒に入った大金を発見しました。
思わずポケットに入れ、走り出す父・・・。
母は自宅にいきなり入った強盗に捕まります!現金は家にないという彼女は、強盗とショッピングモールに行き、強盗を車に残してお金を引き出しに行きます。
・・・なんとそこで2人は出くわす訳なんですが、この辺りの時間軸が行ったり来たりするような描き方が興味深かったです。
そして弟は・・・友達と一緒に家出することにします。
探し回っている友達の父親から逃げているうちに、友達がぜんそくの発作を起こしてしまいます。

そんな風にそれぞれ事件が起きて、1晩が過ぎて、帰ってくるのは・・・やっぱり家なんですよね。
家族って全部を分かり合えるのは無理だけど、それでもやっぱりここが自分の居場所だ・・・それが家族というものなんだろうと思いました。
ラストはちょっと反則技かな〜という気もしましたが、あれで全てが浄化されるというか、そんな感じの美しいラストでしたね。

役所広司が出演してからの、ちょっとギャグ風になるあたりも最高でしたね。
小泉今日子と香川照之は好きな役者さんですし、そして息子2人も実力派!って感じで良かったです。
笑いあり涙ありでとても楽しめる映画でした。

↓こちらはノベライズですかね


トウキョウソナタ(竹書房文庫た1-1) (竹書房文庫 た 1-1)

トウキョウソナタ(竹書房文庫た1-1) (竹書房文庫 た 1-1)

  • 作者: 田中 幸子
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2008/09/18
  • メディア: 文庫



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