SSブログ

「丹下左膳 第1篇」「丹下左膳 隻眼の巻」を見てきました。 [映画:タ行]

丹下左膳シリーズは最近のお気に入りでつい見てしまいますが、やはり大河内傳次郎の左膳さんが最高ですね。
今回は伊藤大輔監督と大河内傳次郎の特集の中での上映でした。ということで、2本同時に・・・。

「第1篇」
1933年 日本
監督 伊藤大輔

伊藤&大河内コンビの初のトーキー作品、なんと昭和8年!の作品です。
これまた有名なこけ猿の壺についてのお話です。
何か大事なものが入っているらしい壺が、それを探しまわっている人達の目を逃れてひょんなことから子供の手に渡り、それを渡せ〜渡せない〜というやり取りが始まります。
少年が逃げて入って来た小屋でぐうたら寝ていたのが、丹下左膳さんです。

そこでの「買いましょう」「売れない」なんて言う滑稽なやり取りは非常に楽しかったです。
でも ここから先は話が急に飛んでしまって、あまり良く分かりませんでした。
フィルムがもう残っていないということで・・・見れる部分は非常に状態も良く綺麗だったのですが、左膳さんが何もしない間に話が終わってしまって残念ですね。

「隻眼の巻」
1939年 日本
監督 中川信夫

このお話では、冒頭左膳さんが片腕を切られた直後の状態で登場します。
倒れていた左膳さんを家につれて帰り、落ち着くまで面倒を見てやったのが、その明石藩に出入りしている商人と、その娘お春でした。

このお春さん、高峰秀子が演じているのですが、文句を言いながらも左膳さんのことが気になっている様子。
一緒にお祭りに行って、「ちょっと離れて歩いてよ」と言いながらもちゃんと待ってあげたりするツンデレ具合がたまりません!

その後、明石藩主がとある本陣宿に泊まることになりますが、ここの主人の娘お志保は左膳さんのことを知っていて、慕っている様子。
このお志保さんも気丈な人で、藩主に酒を注ぎながら「今日は私の大事な人の命日です・・・藩主はご存知ですか?」なんて言う所のかっこよさったらありません。

そして、その後なんやかやとあって、明石藩主への仇討ちの立ち回りが始まる訳ですが・・・。
木のショット、そこに風が吹き・・・颯爽と左膳さん登場!というシーン最高です。もうなんというか、様式美ですよねほんと。


・・・どちらも一部かけていたり、何を言っているか分からない位音声が悪い部分もあったりしたのですが、今から70年以上前の作品をフィルムの形でちゃんと上映できて、それを見ることが出来るだけでもすごいことですよね。
ちゃんとデジタルで保存してあるよね?なんて思いながら見ていましたが、本当に良い作品は文字通り時代を超えて残り続けて行くということが実感できました。

↓この本気になりますね。最近の映画までカバーしているんですね。



資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

  • 作者: 田中 照禾
  • 出版社/メーカー: 川喜多コーポレーション
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。