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「エグザイル/絆」 を見てきました。 [映画:ア行]

2006年 香港=中国
監督 ジョニー・トー

ジョン・ウー監督の後継者と名高いジョニー・トー監督作品、予告とアンソニー・ウォン主演、というところが気になって見てみました。

舞台は中国への返還直前のマカオ。
住宅街に立つある家に、4人の男が訪れます。彼らは小さいときから一緒に育ち、その後一緒の組織で活動していた模様。
ですが、この家に住む男、ウーがボスに危害を加えてしまったことから、4人のうち2人・・・アンソニー・ウォン演じるブレイズとその相棒ファットは彼を殺すためにやってきました。
その話を聞いて、他方の2人・・・タイとキャットは彼を守るためにこの家にやってきました。
ウーが帰って来て、なぜかウーの家で銃撃戦をした後は・・・彼らは家を修理し、テーブルを用意し、ウーの妻・子供も交えて晩餐をするんですね。
セリフがほとんどない中で、かつて一緒に育った5人が強い友情で結ばれているということが分かって、非常に素晴らしいです。

ブレイズに殺される前に、妻と子供に金を残したい・・・と言うウーの願いを聞き入れ、5人はチームとして1つ仕事を引き受けることにします。
ですが、この仕事でウーは負傷、結局ターゲットもけがを負ったものの生き延びます。
そこで、ウーに恨みを持つボスはこのターゲットと手を組むことにします。
ウーと彼らが同じヤミ医者に行き、そこでも更に銃撃戦・・・布とスローモーションをおおいに使った様式美ともいえるここのシーン、美しく楽しかったですね。

・・・と、こんな感じで話は進んで行く訳ですが、2重3重と展開して行くストーリーが素晴らしいですね。
そして、本当に彼らが仲が良いんだな〜というエピソードがあちこちにちりばめられていて、本当に楽しいです。
いつまでも少年のように下ネタを言ったり、はしゃいだり・・・シビアな世界で生きているオジサンが、本当に心を許せる友達と一緒だからこそ心から楽しんでいる!という感じでね。
男性っていくつになってもこんな感じなのかなー、と微笑ましい気持ちになりました。
女性でも、もちろん人によって異なることは前提として・・・古くからの友達と一緒だと当時のような気分が戻ることはありますが、やっぱり話題はダンナや子供のことだったり、カンペキに昔のようにとは行かないような気もしますからね。

5人の俳優さん達は皆良かったですね。
特にアンソニー・ウォンの渋さと苦悩の入り交じった表情はさすが!といった感じです。それでいてギャグっぽい所が出来るのもスゴい。
タイ役のフランシス・ンもかっこ良かったし・・・そして若いですよね。実際の年齢を知ると、それより5〜10歳位は若く見えるとびっくりしてしまいました。
香港の男性俳優さんって皆若い気がするなぁ・・・。何かヒミツでもあるんでしょうかね。

それにしてもこの作品の銃撃戦の盛り上がり感は本当に、他にない位楽しめます。
それでいてちゃんと薬莢が落ちたり、それぞれが自分にあった武器を選んだりと、細かくリアリティーがあって、武器が好きな人なども楽しめる要素タップリな気がします。
ジョン・ウー監督の『男達の晩歌』に代表される香港ノワールムービーは今でもちゃんと生き続けていて、しかもそれがエンターテイメントとしてちゃんと面白い!というのは素晴らしいことですよね。
ジョニー・トー監督、今後も注目して行きたいと思います。


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江戸うっどスキー

あけましておめでとうございます。
男臭さと無防備な子供っぽさが、堪らなく格好良かったですね。

by 江戸うっどスキー (2009-01-03 23:55) 

トミュウ

> 江戸うっどスキーさま
あけましておめでとうございます!
nice!とコメントありがとうございます!
そうなんですよね、無邪気な部分と男臭い部分、両方がとても魅力的で
かっこ良いんですよね。
by トミュウ (2009-01-06 22:18) 

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