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「女鹿」 を見てきました。 [映画:マ行]

1968年 フランス=イタリア
監督 クロード・シャブロル

この作品を含む3作品、この『女鹿』と『肉屋』、『不貞の女』のDVD発売記念の上映で見ました。
全部見たかったですが、今回はこれだけ・・・シャブロル作品初でした。

父親の遺産で優雅に暮らしているフレデリークは、パリで見つけた画家を目指す少女ホワイを家に連れて帰り、彼女を住まわせるようになります。
手をつないで散歩したり、髪をとかし合ったりなど戯れ合うように仲良く過ごしていた2人ですが、ある男の登場でなんとなく形が変わってきます・・・。

その男とは、フレデリークが催したパーティーにやって来た建築家、ポール。
ホワイは彼に惹かれ、ポールの自宅で1晩を過ごします。
朝帰りした彼女を微笑ましく迎え、話を聞いたフレデリーク。
・・・ですが、フレデリークはその後、ポールを誘惑して自分のものにしてしまうんですね。
なんだかドロドロした感じです。

しばらくすると、ポールはフレデリークとホワイの住む家にやってきて、一緒に住むようになります。
「2人と一緒に過ごせて嬉しい」というホワイ、3人でお酒を飲んで話をするなど仲良く過ごしていますが、ホワイの行動が、少しずつなんだか変化してくるんですね。
フレデリークの服を着て化粧をしたり、2人のベッドルームの入り口で情事の声を聞いたり・・・。
表面的には穏やかな日々を送りながら、実際は愛憎渦巻くダークな雰囲気になってくる所、画面からも分かる位緊張感と妖しさがあって非常に良いです。

昼ドラのような展開で、2人の女性の間にいるポールの優柔不断さがちょっとなぁ〜と思う所もあるものの、主役の2人の美しさと全体に漂う張りつめたような空気が、この映画を独特なものにしていると思います。
女性の怖さをひしひしと感じるミステリアスな雰囲気、結構好きでした。
シャブロル監督の他の作品にもがぜん興味が出てきました。機会があれば見てみたいと思います。



クロード・シャブロル コレクション 女鹿 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



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