「ミルク」 を見てきました。 [映画:マ行]
2008年 アメリカ
監督 ガス・ヴァン・サント
ショーン・ペンがアカデミー主演男優賞に輝いたこの作品、実際に起きた出来事が元になっている映画なんですね。
ゲイであることをカミングアウトた上で、初めて選挙で選ばれた政治家ハーヴィー・ミルクの最後の8年間を描いた作品です。
舞台は1970年代のサンフランシスコ。
大企業に勤めていたハーヴィー・ミルクは、年下の恋人スコット・スミスと共にカストロ通りに住み、カメラ店を営みます。
彼の人柄などに引かれた同性愛者やヒッピー達はいつしかここに集まり、大きなコミュニティーを形成するようになります。
1973年から、ミルクはサンフランシスコの市政執行委員の選挙に立候補します。
しかしそれから3度落選。スコットとの生活を優先するため、一度はこれで諦めることを決意したものの、選挙制度が変わったのを機に4度目の挑戦を決意。
それを知ったスコットは、静かに彼の元を去ります・・・。
その選挙で、ミルクはカストロ地区を含む選挙区で勝利し、史上初めてゲイであることをカミングアウトした上で当選した人物となりました。
それからのミルクは、同性愛者の市民権を認めないという運動を派手に行っている元歌手、アニタ・ブライトンが提案した「プロポジション6」を成立させてはならないと積極的な活動を始めます。
彼の片腕として活躍するクリーヴ・ジョーンズ、選挙コーディネーターのアン・クローネンバーグの他に、彼をずっと陰ながら応援していたスコットの姿もありました。
また、同期で当選した市政委員ダン・ホワイトとの関わりもキーになって行きます。
ダン・ホワイトとミルクは、初めは協力し合うことを確認していたものの、ミルクの華々しい活躍に対する苛立ちなどもあり、どんどん微妙な雰囲気になって行きます。
衝撃の展開と感動のラスト・・・本当にこれが実際に起こった話だとは!という衝撃で一杯です。
これらのことは、この作品で初めて知りました。
同性愛者に対する見方は今よりも厳しいものだっただろうから、ミルクは本当に勇気のある行動をしていたんだろうと思います。
また、こういう運動は現在進行形なんですよね。
映画に登場した人物の中にも、今でも精力的に活動している方がいるようですし、まだまだ乗り越えないといけない問題は多いかも知れないですが、良い方向に向かうと良いと思います。
そしてこの映画はやはりショーン・ペンなしには成り立たなかったでしょう!
オスカー納得の演技でした。
体当りでのラブシーンもすごかったですが、ガッシリしたショーン・ペンが時折可愛らしく見えてしまうほど、ゲイっぽい動作を見事に行っていたのには本当に感動しました!
スコット役のジェームズ・フランコもかっこ良かったですし、メガネのクリーヴを演じたエミール・ハーシュも素晴らしかったです。
エミール・ハーシュ・・・『イントゥ・ザ・ワイルド』で見せたギリギリのストイックさとは全然違っていて、最初全然分かりませんでした。
ハーヴィー・ミルクの生涯については、ドキュメンタリー作品も公開されているようで。
こちらも機会があればぜひ見てみたいと思います。
同性愛者に限らず、人が「普通に」生きる権利を人が奪って良いはずがないと思うんですよね。
迫害されるような人がいなくなる社会が来ると良い・・・と心から思わせてくれる映画でした。
↓関連本。こちらも読んでみたいです
監督 ガス・ヴァン・サント
ショーン・ペンがアカデミー主演男優賞に輝いたこの作品、実際に起きた出来事が元になっている映画なんですね。
ゲイであることをカミングアウトた上で、初めて選挙で選ばれた政治家ハーヴィー・ミルクの最後の8年間を描いた作品です。
舞台は1970年代のサンフランシスコ。
大企業に勤めていたハーヴィー・ミルクは、年下の恋人スコット・スミスと共にカストロ通りに住み、カメラ店を営みます。
彼の人柄などに引かれた同性愛者やヒッピー達はいつしかここに集まり、大きなコミュニティーを形成するようになります。
1973年から、ミルクはサンフランシスコの市政執行委員の選挙に立候補します。
しかしそれから3度落選。スコットとの生活を優先するため、一度はこれで諦めることを決意したものの、選挙制度が変わったのを機に4度目の挑戦を決意。
それを知ったスコットは、静かに彼の元を去ります・・・。
その選挙で、ミルクはカストロ地区を含む選挙区で勝利し、史上初めてゲイであることをカミングアウトした上で当選した人物となりました。
それからのミルクは、同性愛者の市民権を認めないという運動を派手に行っている元歌手、アニタ・ブライトンが提案した「プロポジション6」を成立させてはならないと積極的な活動を始めます。
彼の片腕として活躍するクリーヴ・ジョーンズ、選挙コーディネーターのアン・クローネンバーグの他に、彼をずっと陰ながら応援していたスコットの姿もありました。
また、同期で当選した市政委員ダン・ホワイトとの関わりもキーになって行きます。
ダン・ホワイトとミルクは、初めは協力し合うことを確認していたものの、ミルクの華々しい活躍に対する苛立ちなどもあり、どんどん微妙な雰囲気になって行きます。
衝撃の展開と感動のラスト・・・本当にこれが実際に起こった話だとは!という衝撃で一杯です。
これらのことは、この作品で初めて知りました。
同性愛者に対する見方は今よりも厳しいものだっただろうから、ミルクは本当に勇気のある行動をしていたんだろうと思います。
また、こういう運動は現在進行形なんですよね。
映画に登場した人物の中にも、今でも精力的に活動している方がいるようですし、まだまだ乗り越えないといけない問題は多いかも知れないですが、良い方向に向かうと良いと思います。
そしてこの映画はやはりショーン・ペンなしには成り立たなかったでしょう!
オスカー納得の演技でした。
体当りでのラブシーンもすごかったですが、ガッシリしたショーン・ペンが時折可愛らしく見えてしまうほど、ゲイっぽい動作を見事に行っていたのには本当に感動しました!
スコット役のジェームズ・フランコもかっこ良かったですし、メガネのクリーヴを演じたエミール・ハーシュも素晴らしかったです。
エミール・ハーシュ・・・『イントゥ・ザ・ワイルド』で見せたギリギリのストイックさとは全然違っていて、最初全然分かりませんでした。
ハーヴィー・ミルクの生涯については、ドキュメンタリー作品も公開されているようで。
こちらも機会があればぜひ見てみたいと思います。
同性愛者に限らず、人が「普通に」生きる権利を人が奪って良いはずがないと思うんですよね。
迫害されるような人がいなくなる社会が来ると良い・・・と心から思わせてくれる映画でした。
↓関連本。こちらも読んでみたいです
MILK(上)-ゲイの「市長」と呼ばれた男、ハーヴェイ・ミルクとその時代 (祥伝社文庫)
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MILK(下)-ゲイの「市長」と呼ばれた男、ハーヴェイ・ミルクとその時代 (祥伝社文庫)
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2009-05-02 22:12
nice!(2)
コメント(3)
トラックバック(1)
> MOKOさま
nice!ありがとうございます!
by トミュウ (2009-05-04 20:25)
こんばんは。
30年以上も前の話ながらも、現代でも通じそうな内容で、問題の根深さを感じました。
ダン・ホワイトを中心に描いたTVムービーがあるようで、そちらも観てみたいです。
by hash (2009-05-09 01:46)
> hashさま
こんばんは。nice!とコメントありがとうございます。
確かに、今でも難しい問題であることは変わっていない気がしますね。
ダン・ホワイト側の話もあるんですか。見てみたいですね。
by トミュウ (2009-05-09 19:18)