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「レッドクリフ パート2 -未来への最終決戦-」 を見てきました。 [映画:ラ行]

2009年 アメリカ=中国=日本=台湾=韓国
監督 ジョン・ウー

昨年11月に公開された『レッドクリフ パート1』の続編であり完結編、今度は赤壁の戦いそのものが描かれています。
パート1も直前にテレビ放映されたりして、結構盛り上がった感じで始まりましたね。

赤壁に陣を引いた劉備軍・孫権軍の連合は、川に迫っている約80万の曹操軍の船を迎え撃つ準備を始めています。
曹操軍に男装して忍び込んだ孫権の妹、尚香は、曹操軍の中に疫病が流行していることを知り、伝書鳩を使って連合軍に知らせます。
それを受け取り、戦いを開始するタイミングを計りつつ作戦を練っている連合軍の方へ、曹操軍は疫病で亡くなった兵士の死体を流すという暴挙に出ます。
そのため連合軍内にも疫病が流行し、劉備と彼の武将達は、連合を解消して赤壁を去ります。

連合軍に1人残った孔明は、ある手段で周瑜達の信頼を取り戻し、更には気候を読み、赤壁の戦いの勝利のために大活躍します。
そしてもう1人、この戦いに重要な役割を果たした人物がいました・・・。

こちらはパート1と違って、人物にスポットを当てるというよりは軍としての戦いに重きが置かれています。特に後半。
四角い盾を使ってフォーメーションを組み、組織的な動きで武将達を生かして行くという、とてもシステマチックな戦いもあったり。
これが天才軍師孔明が考えた戦略なんだとしたら、彼は本当に天才だったんだなと思います。

そして、この戦いもやっぱり戦争であるということを思わせます。
集団線の中、名もない兵士達が矢に撃たれ、剣で刺されるなどしてバッタバッタと倒れて行くんですね。
倒れて行く兵士達・・・彼らの表情までしっかり映っていて、集団の1部とはいっても1人の人間であるというのを感じます。
とにかく、武将や指揮官だけの活躍を美しく華麗に描くだけではなく、そういうあまり美しくない部分もシッカリ描かれていたのは非常に良かったと思います。
それも踏まえると、最後の周瑜のセリフはとても印象的でした。

前作同様、役者さん達は非常に良かったです。
中でもやっぱり孔明=金城武、周瑜=トニー・レオンでしょうかね。
孔明は天才であるが故、端から見ると素っ頓狂なことをひょうひょうとやってのけるという、ある意味可愛らしい一面を見せてくれました。
周瑜は戦いに関してはとってもストイックなんですが、仲間にとっても慕われていて、妻のことをとても大事にするという暖かい面も良く出ていました。
時折見える彼らの人間同士のつながりが、荒々しい戦いの中でいっそう感動的でした。

最後の方はスケールが大きくなり過ぎちゃって、ちょっとまとまらない感じになってしまったかな?という気もして、三国志を知らない自分は良く分からない部分もあったんですが、この作品のスケールは劇場で見るのにふさわしいですね。
『ロード・オブ・ザ・リング』の最後の方を思い出しました・・・ということは、この作品ハリウッド超大作と同じ土俵に乗ったということですよね。
ハリウッドではなくても、これだけスケールの大きい作品を作ることができる・・・というメッセージを体現できるのは、ジョン・ウー監督しかいなかったかも知れませんね。
好きな金城武&トニー・レオン、更にはチャン・チェンの大活躍が見れたし、驚異的なスケールと迫力で、とても楽しく見ることができました。


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