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「ウォッチメン」 を見てきました。 [映画:ア行]

2009年 アメリカ
監督 ザック・スナイダー

アメリカでヒットしたグラフィックノベルが原作で、映像化不可能・・・とまで言われていた作品ですね。
スマイルバッジに血が滴って・・・というイメージがなんだか意味深な感じです。

1980年代後半〜1990代初め頃のアメリカ。
かつてベトナム戦争やケネディ暗殺事件など、歴史に残る出来事には影のヒーローがいました。
特別な能力を持ったヒーロー達、彼らの名は「ウォッチメン」・・・監視者。
ですが、ヒーロー達は引退し、それぞれの道に進んでいます。

あるとき、元メンバーの一人、スマイルバッジがトレードマークのコメディアンが何者かに殺害されます。
この事件の謎を解こうと、こちらも元メンバー、顔のない男ロールシャッハが真相を調べ始めます。
他のヒーロー達が狙われるかも知れないことを伝えに、ロールシャッハはかつての仲間達に会いに行きます。

自宅の地下倉庫にかつての衣装や乗り物などを全て保管していたナイトオウル。
過去の事故で超人的能力を身につけ、全身が青く光る男、Dr.マンハッタン。
母親のあとを継いでヒーロー達と行動を共にしていたシルク・スペクター2代目。
そして、今はビジネスマンとして成功しているオジマンディアス。
彼らの過去なども織り交ぜながら、事件の真相は明らかになって行きます・・・。

と、ヒーローものというよりはミステリーといった感じのストーリーなんですが、やはりあちこちにちょっと笑えるところがあるのが良いです。
大真面目にやっているから更に面白いという感じで、例えばナイトオウルとシルク・スペクターが絡むシーンなんかは結構面白いです。
全体的にダークなイメージがある作品なので、こういう所が楽しかったです。

コメディアン殺害の謎解きを筋にしながら、話はもっと大きなスケールになって行きます。
そもそも、ウォッチメン達は身体能力は相当高いものの、基本的にはコスプレをした人間なんですよね。
ただ、その中に本当のヒーロー、Dr.マンハッタンが登場してしまった。
テレポートや分身、巨大化など、何でも出来ちゃう彼は、元の人間だった頃の記憶などが段々薄れて行き、人間らしい感情も見えなくなって来ています。
そんな彼を「平和利用」に使っていた政府ですが、彼の力によって本当の平和は訪れるのか・・・?という、なんとも難しいストーリーがもう1つの軸となっているんですね。

ラストの方はちょっと壮大すぎて良く分からない感じになってしまいましたが、意外にも2時間を軽く超える長さは気にならなかったです。
結構盛りだくさんって感じで、思ったよりはずっと楽しく見れました。
乗り物や雨の降る町並みなど、全体的に暗くて重めの画面はかっこ良かったです。

アメコミには結構多い気がしますが、ヒーローとはいえ苦悩する様子が描かれるのが特徴的ですね。
そういう人間臭さが丁寧に描かれていたのが良かったです。
機会があれば原作も読んでみたいと思います。

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