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「パリ・オペラ座のすべて」 を見てきました。 [映画:ハ行]

2009年 フランス
監督 フレデリック・ワイズマン

ドキュメンタリーの巨匠、ともう3回くらい書いてますが、フレデリック・ワイズマン監督の最新作、今回はバレエの殿堂オペラ座を描くドキュメンタリーです。
去年パリに旅行に行ったとき、オペラ座の近くのホテルだったので外からは何度となく見ていたので、その実際のところはどんななのかと本当に楽しみにしていました。

17世紀に作られ、約350年間もの間世界トップレベルの芸術作品を提供しているオペラ座。
このオペラ座の特徴のある屋根の下、ダンサー達が振付師とリハーサルを行っています。

登場するのはエトワールと呼ばれる世界トップレベルのダンサー達もいれば、大勢で踊る場面に登場するまだまだ無名のダンサー達など本当に様々です。
また演目も「くるみ割り人形」などのコンテンポラリーから、なんだか不思議な感じのする現代風な演目までいろいろとあります。

このオペラ座の芸術監督、ブリジット・ルフェーブルさんの登場する場面も非常に興味深いです。
彼女は本当に多忙そうで、会議を開いたり新しい振付師と配役について相談していたり、またダンサー達と面談したりもします。
そこで最も興味深かったのは、ダンサーの定年と年金の話のところでしょうかね。

更には衣装係や食堂の様子、清掃員の様子など、文字通り隅々までオペラ座の人々の様子を描いているのが非常に印象的です。
オペラ座を支えているのは華やかな舞台に立つ人達だけではなく、ここで働く1人1人なんだということが感じられました。

またバレエの舞台の様子も非常に面白かったです。
前半でダンサー達が懸命にリハーサルをしているダンスが、舞台で実際に演じられるのを見ることができます。
バレエを見に行く場合は、基本的にもう最終形になっている舞台上の演技だけですもんね。
それが作り上げられて行くまでには、ダンサーや振付師達の尋常ではない努力があるというのが分かり、とても感慨深い思いで舞台を見ることができました。

わたし自身はバレエはまったく詳しくないのですが、本当に今活躍中のエトワール達のリハーサルや舞台などが見れて、バレエが分かれば何倍も面白く見れたかも知れないですね。
せっかくなので、これを機会に舞台などにも足を運べたら良いな・・・などと思いつつ、ワイズマン監督のオペラ座の人々に対する本当に暖かい視線に感動した作品でした。


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