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「イタリア旅行」 を見ました。 [映画:ア行]

1953年 イタリア
監督 ロベルト・ロッセリーニ

イタリア映画の巨匠と言えばまずロベルト・ロッセリーニ監督の名前が出てくるような気がします。
ロッセリーニ監督の映画はあまり見たことがなかったのですが、タイトルにもちょっと惹かれて見てみることにしました。
イングリッド・バーグマンが主演です。

バーグマン扮するキャサリンとジョージ・サンダース演じるアレックスは結婚8年目の夫婦ですが、もう2人の中は冷えきっています。
そんな2人が初めて夫婦での旅行。死んだ伯父が残した別荘を処分するため、イタリアのナポリに来ています。
車での移動シーンの冷え冷えとした雰囲気が秀逸で、見ている方をハラハラさせます。

ホテルでは「まるで他人同士のようだ」と言いつつ、表向きでは仲睦まじい夫婦を装っている2人ですが、口論をした末にキャサリンは1人で観光に出かけてしまいます。
ナポリの様々な観光地が映し出されて、見ていると行ってみたくなります。

こんな感じであまりドラマチックな展開もほとんどなく進んで行く感じですが、少しずつ話は進んで行って、最後まで見るとちょっとあったかい気分になりました。
風景がとても良かったですね。観光地も町並みも丁寧に撮られていた気がします。
ちなみにこの映画、当時夫婦だったロッセリーニとバーグマンの仲が本当に冷えていたころの作品だったらしく、それを見る前に知っていたら更にいろいろと深読みできたかも知れないですね。

後のヌーヴェル・ヴァーグに多大な影響を与えたと言われているロッセリーニ監督ですが、こういう作品の他に『無防備都市』などの戦争映画でも有名ですね。
ネオ・レアリズモの最重要作品と言われる作品も多いようですので、こちらもいずれ見てみたいと思います。

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