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「オルエットの方へ」 を見てきました。 [映画:ア行]

1970年 フランス
監督 ジャック・ロジェ

『ジャック・ロジェのヴァカンス』特集上映の3作品目です。

パリにある会社でタイピングの仕事をしている女の子、ジョエルは、9月のはじめに友達のキャロリーヌ、カリーンと海辺の別荘にヴァカンスに出かけます。
近道だからと砂だらけの丘を大荷物を持って歩く3人ですが、理由もないのに笑いっぱなしです。
別荘に着いた彼女達は、庭でお茶したり、ベッドでキャッキャッとガールズトークをしたり、楽しんでいる様子。

その別荘にある嵐の日突然やって来たのは、ジョエルのことが好きな彼女の上司ジルベール。
テント暮らしで風邪がしのげず、つらいから泊めて欲しいと頼まれ、「男を泊めちゃダメと言われている」別荘の中ではなく、庭にテントを張るなら・・・とOKします。
とはいえジルベールは、彼に全く興味のないジョエルからも他の2人からもこき使われたりからかわれたり、あんまり良い扱いを受けません。
そんな1人と3人、さらにヨット乗りの男性パトリックが加わった長いヴァカンスの日々が描かれています。

別荘についてすぐ、木靴を見つけて大はしゃぎしたり、「オルエット」の看板を見つけて「オ〜〜〜〜ルエ〜〜〜ッ!」と大騒ぎしたり、ほんとうに女子ならではのキャッキャした感じが面白いです。
農場のオジサンからウナギを大量にもらい、キャーキャー言いながら「たらい」にあけたり・・・その後ジルベールが期待を裏切らずぶちまけてしまうところなど最高でした。

ヨットに乗って、ワッフルを食べて・・・「今日は何をしようか?」と相談しながら過ごす日々、ヴァカンスってこういうものなのね〜と思いました。
パトリックとカリーンはちょっといい雰囲気になり、それがきっかけで皆の感情にもちょっとずつ変化がやってきます。

女子3人にむげに扱われるジルベール、それなりにカッコイイのに・・・とちょっと気の毒になっちゃいました。
まぁそれでも結構図々しく頑張ってた彼が一番いい味出してましたね。
ちなみにジルベール役のベルナール・メネズ、『メーヌ・オセアン』では検札長役で出てました。
輪郭が全然違うから全然分かりませんでしたが、『メーヌ・オセアン』でもちょっとカワイソウな感じの役がとても良かったので、こういう役柄に合うのかも知れないですね。

今回、同時に短編も見ました。
『ブルージーンズ』『バルドー/ゴダール』『パパラッツィ』の3作品。
『ブルージーンズ』はこれまたヴァカンスの映画で、今回ジャック・ロジェ監督の「ヴァカンス」をテーマにした作品を都合4作品見た訳ですが・・・。
同じ題材でもこんなにいろいろなバリエーションがあるんだなーと感服しました。

女の子だけだったり、カップルだったり、時には会社の同僚だったりと、誰とどこに行くかによって、いろいろな過ごし方があるんだなーと改めて思いました。
しかし本当にフランスのヴァカンスって長いんですね。今もそうなのかな?法律で決まっているらしいですしね。
どれもとても楽しい気持ちになれて面白かったので、またどこかで見れる機会があったら良いなと思います。

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