「ラブリーボーン」 を見てきました。

2009年　アメリカ＝イギリス＝ニュージーランド
監督　ピーター・ジャクソン

ベストセラー小説を『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『キング・コング』のピーター・ジャクソン監督が映画化、しかも製作総指揮はスティーブン・スピルバーグってことで。
豪華スタッフでどんな作品になったのか、結構期待して見ました。

主人公スージー・サーモンは14歳の普通の女の子。
両親と妹と暮らしていて、お母さんが時々口うるさく言うのにちょっと反抗しちゃったり、恋をしちゃったりするお年頃です。
そんな彼女があこがれの男の子、レイと初めてのデートの約束をしたその夕方、学校の帰り道で悲劇に遭遇してしまうのです。

怪しい男に手作りの「秘密基地」に誘われ、うっかり行ってしまったのが災いして、逃げなきゃ、逃げなきゃ・・・と思いながら走ってたどり着いたところは、初めて見る風景の場所。
家に帰っても自分のことは誰も気づかない様子。
そこで、彼女は自分が「この世」から去ってしまったことに気づきます。
この「この世でもあの世でもないところ」で出会った少女と楽しく過ごしていますが、次第にやり残したことがあることに気づいて行きます・・・。

娘を失った両親、そしておばあちゃんや妹など、家族の様子が非常に痛々しいです。
とくに父親役のマーク・ウォールバーグは、自分が娘を守らなければならなかったのに・・・という苦悩と、警察の捜査がなかなか進まない中、自分の力で犯人に復讐しなければというちょっと危険な感じをとても良く演じていたと思います。
妹も良かったですね。
彼女が真相に迫ろうとするところのハラハラ感は、個人的にはこの映画の中で一番盛り上がりました。

はじめは自分の身に降り掛かったことから目をそらしていたスージーが、真実に少しずつ迫って行く経過はとても良かったし、犯人役のスタンリー・トゥッチも素晴らしかったです。
そしてスージーは最後の望みを叶えて旅立って行くのですが、周りの人間にとっては全然解決になってないよね？という感じが強くて、それが見終わった後の何とも言えずスッキリしない気分に繋がっている気がするんですよね。
確かに、あまりに全てをスッキリ終わらせちゃうのも、それはそれで単純すぎてつまらないかもと思うし、スッキリしないからこそ、事件の凄惨さなどの印象がいつまでも残る気がするので、悪くはないのかも知れないですね。

スージーの世界のグラフィックは気合い入ってるなーという感じで、現実世界とリンクしてしているなどなかなか興味深かったです。
そしてシアーシャ・ローナンは本当に可愛くて、こんな子が警戒心なく無邪気に遊んでいたら危険だよ！と思わず不安になるくらいで・・・。
演技も良かったと思うし、今後どれだけすごい美人さんになるのか、とても楽しみな女優さんですね。

ラブリーボーン (ピーター・ジャクソン 監督) [DVD]

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コメント 6

とにかくシアーシャ・ローナンがかわいかったですね☆
最近の写真観たら、かなり大人っぽくなっててビックリでした。
美人さんでしたよ〜♪
by ジジョ (2010-02-27 02:58) 

> ジジョさま
こんばんは！nice！とコメントありがとうございます☆
シアーシャ・ローナン、やはり美人になってますか〜。
ますます楽しみですね。
by トミュウ (2010-02-27 21:42) 

＞スッキリしないからこそ
そうですね。
犯罪の中身が中身だけに、「ゴースト」のような終わり方は良くないので、あれで良かったと思います。
by hash (2010-02-28 01:43) 

> hashさま
こんばんは！nice！とコメントありがとうございます。
確かに、「ゴースト」は綺麗過ぎでしたね・・・そういう感じ
だったら、逆に違和感あっただろうなと思います。
by トミュウ (2010-02-28 19:05) 

こんにちは。
シアーシャってうまいですね。今後はどんな役に挑んでいくんでしょう。
とっても楽しみな女優さんですネ。
スタンリー・トゥッチの怖さったらなかったです！演技派ですね。
筋書きとしては、家族の再生にもう少し説明があったら、良かったと思いま
す。
by coco030705 (2010-03-01 14:07) 

> ココさま
こんばんは。nice！とコメントありがとうございます。
シアーシャもスタンリー・トゥッチも演技良かったですね。
確かに、残された家族についての描写が最後にあまりなくて、
何となく半端な感じがしたのかもなーと思います。
by トミュウ (2010-03-03 21:13)