「アデルの恋の物語」 を見ました。 [映画:ア行]
1975年 フランス
監督 フランソワ・トリュフォー
トリュフォー監督は1970年代、ほぼ年に1本くらいのペースで映画を撮っていたようで、ちょうどこれが真ん中頃の75年の作品ですね。
きっとノリに乗っていた頃なのではないかと勝手に推測しますが・・・ちなみに「アメリカの夜(1973)」の次の作品です。
舞台は1860年代のカナダで、イギリスがカナダに派兵していた頃、1人の若い女性が港町に降り立ちます。
その女性、アデルは実は文豪ヴィクトル・ユゴーの娘で、ほぼ家出のような状態でイギリスから英国軍のピンソン中尉を追いかけてやってきました。
中尉がイギリスにいた頃懇意になり、未だに彼も自分のことを思っているに違いないと確信しているアデルは、サンダース家に下宿しながら探偵などを雇って彼の居場所を探します。
彼女は近所の紙屋で紙を大量に購入し、それに想いのたけを延々と綴り、更には両親に宛てた手紙も頻繁に送ります。
でも両親に宛てた手紙の内容はほとんどがお金の無心で、両親も彼女が要求する金額通りの小切手を毎回送ります・・・。
あるとき、サンダース家の主人がイギリス軍も出席するパーティに出ると聞き、アデルはピンソン中尉に宛てた手紙を託しますが、ピンソン中尉は受け取った手紙を読もうともしません。
実は、中尉は既に結婚を約束した女性が他にいるんですね・・・。
エスカレートしてくるアデルの行動に対して、いい加減にしろよと言うためについにサンダース家を訪れるピンソン中尉。
アデルの必死の訴えにも関わらず、もう彼女に心がないピンソン中尉はもう近寄るなとばかりに立ち去ります・・・。
アデルのいわゆるストーカー的行動、ちょっと怖かったですね。
ピンソン中尉がどんどん引いて行くのも分かるなーって感じで、やはり引き際というのも大切かと思ったりしました。
彼女の両親もさぞかし苦労したでしょう・・・この話、実際のユーゴーと彼の次女アデルの話が元になっているということで、家出をしたのも本当のことらしいですね。
アデルを演じたイザベル・アジャーニの鬼気迫る美しさは本当に素晴らしく、彼女でなければここまで印象的な作品にはなっていなかったかも知れないと思います。
トリュフォーはテレビで見た瞬間、彼女のために脚本を書いたということですが、それも納得のできばえで、俳優は自分を最大限に生かす作品に出会うことによって本当に輝く・・・という実例を見た気がしました。
まだまだトリュフォー監督作は見ていないものがたくさんありますが、いろいろな作品があるなーと改めて思いました。
機会をつくって順次見て行けたらと思います。
監督 フランソワ・トリュフォー
トリュフォー監督は1970年代、ほぼ年に1本くらいのペースで映画を撮っていたようで、ちょうどこれが真ん中頃の75年の作品ですね。
きっとノリに乗っていた頃なのではないかと勝手に推測しますが・・・ちなみに「アメリカの夜(1973)」の次の作品です。
舞台は1860年代のカナダで、イギリスがカナダに派兵していた頃、1人の若い女性が港町に降り立ちます。
その女性、アデルは実は文豪ヴィクトル・ユゴーの娘で、ほぼ家出のような状態でイギリスから英国軍のピンソン中尉を追いかけてやってきました。
中尉がイギリスにいた頃懇意になり、未だに彼も自分のことを思っているに違いないと確信しているアデルは、サンダース家に下宿しながら探偵などを雇って彼の居場所を探します。
彼女は近所の紙屋で紙を大量に購入し、それに想いのたけを延々と綴り、更には両親に宛てた手紙も頻繁に送ります。
でも両親に宛てた手紙の内容はほとんどがお金の無心で、両親も彼女が要求する金額通りの小切手を毎回送ります・・・。
あるとき、サンダース家の主人がイギリス軍も出席するパーティに出ると聞き、アデルはピンソン中尉に宛てた手紙を託しますが、ピンソン中尉は受け取った手紙を読もうともしません。
実は、中尉は既に結婚を約束した女性が他にいるんですね・・・。
エスカレートしてくるアデルの行動に対して、いい加減にしろよと言うためについにサンダース家を訪れるピンソン中尉。
アデルの必死の訴えにも関わらず、もう彼女に心がないピンソン中尉はもう近寄るなとばかりに立ち去ります・・・。
アデルのいわゆるストーカー的行動、ちょっと怖かったですね。
ピンソン中尉がどんどん引いて行くのも分かるなーって感じで、やはり引き際というのも大切かと思ったりしました。
彼女の両親もさぞかし苦労したでしょう・・・この話、実際のユーゴーと彼の次女アデルの話が元になっているということで、家出をしたのも本当のことらしいですね。
アデルを演じたイザベル・アジャーニの鬼気迫る美しさは本当に素晴らしく、彼女でなければここまで印象的な作品にはなっていなかったかも知れないと思います。
トリュフォーはテレビで見た瞬間、彼女のために脚本を書いたということですが、それも納得のできばえで、俳優は自分を最大限に生かす作品に出会うことによって本当に輝く・・・という実例を見た気がしました。
まだまだトリュフォー監督作は見ていないものがたくさんありますが、いろいろな作品があるなーと改めて思いました。
機会をつくって順次見て行けたらと思います。
こちらにも、こんにちは!
この映画、かなり以前に見ました。好きな作品のひとつです。
イザベル・アジャーニの若いときの作品ですよね。すごい演技力だと思いました。
恋愛って怖いですね。これがある程度実話というのも興味深いことです。
アデルがだんだん気が狂うような感じになって、服装やヘヤスタイルが乱れていく様子が、美しい人だけに哀れでした。
イザベルはこういう激しい女性の役がほんとうにうまいですね。
4月くらいから、もっと映画を見る時間ができると思うので、この映画も再見してみたいものです。
by coco030705 (2010-03-08 11:18)
> ココさん
こんばんは!nice!とコメントありがとうございます。
やはりこの作品はイザベル・アジャーニに尽きますね。
鬼気迫る感じが、綺麗なだけに余計怖い感じで・・・素晴らしい女優さんですね。
またいろいろ映画見られるとのこと、感想楽しみにしています!
by トミュウ (2010-03-17 00:36)