SSブログ

「ハロルドとモード」 を見てきました。 [映画:ハ行]

こちらも特集上映で見ました。
ハル・アシュビー監督はこの作品で初めて知りましたが、ローリング・ストーンズのドキュメンタリーなど、60年代後半〜80年代前半くらいに掛けてそれなりに多くの作品を残した監督だそうですね。
この作品は監督の初期の傑作と言われていて、日本で舞台化もされたそうで。

19歳のハロルドは世の中があまり面白いと感じられない少年で、自殺をするフリをして周りの人達を驚かせるのが唯一の楽しみです。
いつも見慣れている母親からはスルーされるものの、彼の結婚相手の候補としてやってくる女の子達は驚いて逃げ出す始末。

ハロルドは見知らぬ人のお葬式に何気なく参列するのも趣味にしています。
何度かお葬式に行くうちに、ある年老いた女性と頻繁に出くわします。
その女性はモードといい、他人の車を黙って乗って行くなどかなり常識はずれな所があるんですが、その奔放な所と人生を本当に楽しんで生きている姿に、50歳近く歳が離れていると知りつつ、ハロルドはだんだん惹かれて行きます。

モードには実は重い過去があって、だからこそ今を全開で楽しもう!という彼女の様子が本当にチャーミングです。
ハロルドは彼女と一緒にいるうち、人生は楽しいものなんだということを知るようになります。

わたしもモードのように、いくつになっても楽しんで人生を過ごせるようになりたいな〜と、心から思いました。
日頃常識と思っていることも、実は自分でセーブしているだけであって、飛び越えようと思えば超えられる!・・・なんて、実際は捕まったり迷惑かけちゃったりするかも知れないですけどね。
そこまで極端ではなくても、わざわざ自分で線を引く必要はないんだなということが分かった気がします。

ハロルドを演じたのは『バード★シット』で翼を作る少年を演じていたバッド・コート。
ほっそりしてて独特のナイーブさを持っている、なかなか面白い俳優さんですね。そして脚すごく長いです!
モードは『ローズマリーの赤ちゃん』などにも登場していたそうで。
1896年生まれだそうですので、映画の当時は実際に70歳は超えていたと思うのですが、生き生きと元気で、そして時にはもろい所も見せる女性を可愛らしく演じていました!

この作品もDVD化をあちこちで望まれながら、DVD化されていない作品だそうで・・・。
是非して頂きたいですね、皆これを見たら、きっと歳を取ることが楽しくなるんじゃないかと思います!

20100822.jpg

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。