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「不安は魂を食いつくす」 を見ました。 [映画:ハ行]

1974年 西ドイツ
監督 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー

ファスビンダー監督のBOXセットに入っている作品ですね。
こちらは監督の70年代の代表作と言われているそうで。

夫に先立たれ、子供達も独立して1人で暮らしている60歳間近の女性、ミラ。
彼女は偶然入ったバーで若いモロッコからの移民、サレムと出会います。
サレムの優しさに触れたミラは、寂しさもあって彼を自宅に招待し、一夜を共にします。

いろいろあって結婚することになった2人ですが、周りには強い差別意識を持つ人も多く、家族やミラの職場の人間も彼女に冷たく当たります。

最初はミラとサレムのカップルにびっくりしたんですが、自らも差別っぽい目を向けられながらもサレムとの生活をちゃんとしようとしているミラのことを応援したくなってきます。
周りの人も全員がそういう意識を持っている訳ではなく、割とドライな感じの人がいるのも良いですね。
そして、最初は毛嫌いしていた人達も、だんだんと態度が軟化していく・・・という、ジンワリ来る話でした。

恋愛部分は割とアッサリしていましたが、この作品のキモはそういうメロドラマ的な部分ではなく、「自分と彼を信じる」っていうところにあったと思うので、とても良かったです。
クライマックスでミラが本当の気持ちを語るところなんかは、本当にこういう境遇の人がいたら思うだろうな〜と感じることができるくらい、心に沁みるものがありました。

ちなみにタイトルの「不安は魂を食う」とは、映画の中でも発せられる言葉なんですが、ライナーノートを見たら、サレム役の俳優さんが実際に言った言葉らしいんですね。
考えさせられるいい言葉だな〜と思います。
実生活で不安になることってよくありますが、そういう時に思い出せたらいいなーと思います。





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