「ソイレント・グリーン」 を見ました。

1973年　アメリカ
監督　リチャード・フライシャー

『マンディンゴ』などの衝撃的な作品を多く作っているリチャード・フライシャーのSF作品です。
こちらも一筋縄では行かない問題作って感じですね〜。

2022年のニューヨークは、人口が増え過ぎた事により食糧難が起こっています。
住民は配給でなんとか暮らしていて、その中でも「ソイレント・グリーン」というウエハースっぽい食料は人気です。

ある時、そんな食糧難とは無縁と思われるリッチな家で殺人事件が起こり、その捜査に殺人課の刑事ソーンがかり出されます。
ソーンはそこに「家具」として生活している美女と懇意になって行くと同時に、この事件の裏側に大きな何かが動いている事を知ります・・・。

この作品、70年代に作られているのでそこからすると50年後・・・なんですが、今から考えるともう10年後の世界なんですよね。
さてそういう観点からすると、ゲーム機やテレビなどがやたらレトロフューチャーって感じでちょっと懐かしいくらいです。
そう考えると、今の技術の進歩ってすごいんだろうな〜と思います。

ソイレント・グリーンという食料は緑色をした四角い板みたいなもので、カロリーメイト？みたいな感じなんですかね。
登場人物の１人の老人は食糧難になる前の生活を覚えていて、缶詰の食べ物などを「懐かしい」と言って食べたりしています。

ここまで極端な展開はないにしても、資源や食料の枯渇というテーマはリアリティがある気がしますね。
ソイレント・グリーンには衝撃的な秘密があって、見ている途中でなんとなく読めて来てしまうんですが、それでもなかなか興味深い話でした。

さすがリチャード・フライシャーと言ったところでしょうか、今後の世界に対しての警告をお固い感じで学者のように指摘するのではなく、映画という手法を通して考えさせてくれます。
他にも面白そうな作品があるので、いろいろ見てみたいと思います。

ソイレント・グリーン [DVD]

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• メディア: DVD