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「レイクサイドマーダーケース」 を見てきました。 [映画:ラ行]

2004年 日本
監督 青山真治

東京から車で数時間のとある別荘で「お受験」を控えた3人の子供と教師、その両親らが勉強のための合宿を行うことになる。
妻と別居中の主人公(役所広司)も、娘のためと思い腰を上げてやって来る。
主人公の愛人の女性が別荘にやって来るが、主人公のいない間に殺されてしまう。

『EUREKA』あたりからずっと気になる存在だった青山真治監督ですが、今回初めて見ました。
東野圭吾原作だそうですが、読んでませんでしたね・・・。

子供の「お受験」に影響が出るからと、殺人を隠ぺいしようとすることになります。
戸惑う主人公をよそに、両親の1人の柄本明が淡々と「歯形と指紋、それから身に付いているものをなんとかすれば絶対に見つからない」と言い、死体を湖に捨てることを提案します。
なかなかショッキングな場面もありましたよ〜。
血で床に髪の毛がくっつき、死体を持ち上げる時にビリビリと髪の毛が抜けるところとか。
歯形を判別できなくするため顔を石で・・・とか。わー。

ここに描かれているのは、子供を持つ親なら誰でも持つ気持ちだと思うんですよね。
わたしは子供がいないので分かりませんが、きっと「子供のためなら何でもできる」という気持ち、あるんじゃないでしょうか。
子供を「勝ち組」にするためのお受験、絶対に合格させたいがための行動な訳です、これは。
主人公はこのお受験に疑問を持ち、「子供の好きなようにさせてあげればいい、競争なんかないところでのびのびやらせたい」とか言うわけですが、さすがにそれは究極の理想論だなと思うのです。
う〜ん、この辺は難しくて、いろいろあると思うんですがね・・・。

ちなみに青山監督の次回作について、阿部和重著の撮影日記が『文學界』に載っていました。
こちらも面白そうですよ・・・浅野忠信&中原昌也!

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