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「さよなら、さよならハリウッド」 を見てきました。 [映画:サ行]

2002年 米
監督 ウディ・アレン

なんと日本では3年ぶりの公開だったそうで。
アレンはほぼ年1本のペースで撮っていますし、日本にも彼のファンはたくさんいるはずなのに、どうして・・・と思わざるを得ませんでしたが。
アレン扮する主人公は以前アカデミー賞を2度も取りながら、今は防虫剤のCMなどにかり出される「落ち目」の映画監督。
映画制作会社のプロデューサーの元妻から、ニューヨークを舞台にした作品の監督をオファーされ、引き受けたはいいのですが、クランクイン直前に「心身性の盲目」になってしまう!というストーリーです。

アレン本人が出演するときの彼の役は、いつもどこかしら情けないところがありながら憎めないキャラ。
今作は映画監督の役ということで、本人に通じるところもたくさんあったように見えますね。というか、セルフパロディ?
クランクイン直前に目が見えなくなってしまうだなんて、緊張するとおなか痛くなるとか、そういうのに近いですよね。妙に共感。

主人公は目が見えないということを必死で隠してなんとか撮影を続行します。
そのドタバタが面白い・・・「お約束」てんこ盛りなんですけど、なぜか素直に爆笑出来ちゃうんですよね。
主演女優も「あなたに見つめられていると気分が高揚するの」とかって・・・見えてないっつーの。と思わずつっこんてしまったりして。

ネタバレになってしまいますが、元妻のプロデューサーも本当のことを知り、2人で協力し合って撮影を終わらせます。
不意に目が戻るのですが、そのときのニューヨークの街の美しさ、ほんとすごかったです。
監督も意識して撮った、とプロダクションノートにはありましたが、夕暮れ時の公園から見上げるマンハッタンのビルの数々・・・。
「世界がこんなに美しかったなんて!」のせりふに、本当ににベストマッチでした。

最後はなんだか都合よく終わりすぎちゃったかな?なんて感じもしないでもないんですが、アレン映画の場合はそれが良いんですよね。
無理やりでも童話的でもハッピーエンド。笑顔で映画館を出てね・・・というメッセージが伝わってくるようです。

次回作はなんと来月に公開だそうで。
こちらもハッピーなコメディの予感です。


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コメント 4

coco030705

はじめまして、ココです。ウディ・アレンファンなんですが、友達には「あの人の笑いは理解できない」という人が多いので、このコメントを読んでうれしくなりました。ニューヨークの風景、ほんとに美しかったですね。ウディ・アレンのニューヨークに対する愛を感じました。
by coco030705 (2005-05-15 08:27) 

トミュウ

>> ココさま
コメントありがとうございます!
お友達とアレンの面白さを共有できないのは残念ですねぇ・・・。
ニューヨークにこだわるアレンの真価発揮!といった感じで、良かったですよね〜。
共感いただいて嬉しいです!
次回作は本人は出なさそうですが、楽しみですね。
by トミュウ (2005-05-17 22:45) 

サトミ

はじめまして〜S美といいます。
私もウディ・アレンすきです。ベタな展開がたまりません!
映画観た帰り、さっそく6月公開の「メリンダとメリンダ」の前売り買いましたよ。
ほんと楽しみですね!!
by サトミ (2005-05-23 17:39) 

トミュウ

>> S美さま
お越し下さいまして、またTBありがとうございます〜。
前売り買いましたか〜。観たら、ぜひ感想聞かせてくださいね!
by トミュウ (2005-05-24 00:54) 

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