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「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 を見てきました。 [映画:サ行]

2007年 日本
監督 若松孝二

若松孝二監督はここ最近ちょっと気になる存在なのですが、そんな若松監督が「あさま山荘事件」をテーマにした作品を発表、そして音楽がジム・オルークということで、つい見に行ってしまいました。
わたしは1972年の事件当時には生まれてもいなかったし、当時テレビで驚異的な注目を浴びたということ位は知ってるけど・・・程度の前知識でした。
やはり劇場には「オレも昔は学生運動をさ〜」なんて語りだしてくれそうな世代の方々が多く、そして超満員でした。

映画は実際の映像と写真、そして「再現ドラマ」とでも言いましょうか、そんな感じのパートから始まります。
特に予備知識もない状態で見たので、詳しいところまではあまり把握できませんでしたが、写真のバックで流れるジム・オルークの音楽はかなり印象に残って、カッコ良かったです。

そして2つの組織が「連合赤軍」として活動を始めるところから、実録パートが本格的に始まります。
ストーリーは歴史を忠実になぞっているとのことで、ここにはあえて書きませんが、まぁなんというか・・・こんな衝撃的なことが、本当に起きたということがただただショッキングでした。

前半のサクサク進む部分とは違って、登場人物1人1人、特に殺害された人達について丁寧に描いている印象でした。
正直、外側から見ると理不尽としか言えないような形で殺されていった人達・・・なぜ、こんなことになったのか?を冷静に見つめ、そして徹底的に映像に残す・・・。

そして同じく印象深いのは、これまた徹底して彼らの内部のみを描いているということ。
最後に戦いの場になるあさま山荘、ここは大きな鉄球で破壊される訳ですが、中にいる人間には何を使って壁が壊されたのかは分かりません。
同じく、見ている方にもそれは分からないようになっているという・・・赤軍兵士達と同じ目線ってことなんですよね。

だからといって完全に彼らを擁護するという訳でもなく、本当にただ忠実に描くということにのみ尽力を注いだような感じがします。
起きたことをそのまま画面に映すから、それをどう見るかは見る人達次第だ・・・と。
見終わった後は、事実のあまりの重さと衝撃に何とも言えない気分になりましたが、そんな風に見た人達がそれぞれの思いを持って見るということを意図したんだろうなと思います。
丁寧にかつググっと引き込む演出の秀逸さか、3時間という長丁場を全然感じさせず一気に見てしまった感じでした。

↓パンフ?も立派な本でした

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: 単行本



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