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「狩人の夜」 を見てきました。 [映画:カ行]

1955年 アメリカ
監督 チャールズ・ロートン

某特集上映で幸運にも見る機会に恵まれましたが、当日はすごい大盛況で、始まる前からボルテージ上がる感じでした。
これだけこの映画のファンがいるのか〜とワクワクしたのですが、これは俳優として有名なチャールズ・ロートンの唯一の監督作品とのことですね。

冒頭、1人の男が切羽詰まった様子で ある田舎町の家に戻ってきます。
その男は銀行強盗をして大金を手に入れ、家にいて彼を出迎えた自分の子供・・・2人兄妹の妹がいつも持っている人形の中に隠します。
「金のありかは絶対に教えちゃダメ、ママにもダメ」と言い残して去って行った父親の言葉を、2人はずっと守り続けることになる訳です。

それからしばらくして、ある1人の男がこの町にやってきます。
その男、ハリーはそのお金のことを知り、手に入れようとしてまずこの田舎町で居場所を確保することから始めます。
伝道師?として街に逗留することにし、「右の手はLOVE、左の手はHATE」・・・と超怪しいんですが、彼の話術に参ってしまった街の皆は大歓迎ムード。
しばらくして兄弟の母親との縁談の話まで進み、ついにこの家に男がやってきます・・・。

いざとなったら殺すのもいとわない位のハリー、やがて事故に見せかけて兄弟の母親を殺害!
本気で命の危険を感じたジョンは、妹を連れてボートで逃亡の旅へ出るのです・・・。

兄弟、特に兄のジョンとハリーのやり取りが非常に緊張感があって素晴らしいです。
脅されても絶対に父親との約束を守る!というジョンの健気さにジーンと来ます。

そんな彼らの逃亡がいつになったら終わるのか・・・と思っているうちに、不意にボートがとある場所にたどり着きます。
そこで2人を見つけたのは身寄りのない子供達を世話している女性。
家に連れ帰り、自分の仕事を手伝わせ、そして聖書を読み聞かせ・・・初めは少し警戒していた2人も、だんだんこの女性に心を開いて行きます。
その場所をやっとのことでみつけ、ハリーが「父親」と行って連れ戻しにやってきます・・・!

この部分の登場人物の絡み合い方がすごいんですよねぇ。
主要キャラはそれほど多くはないんですが、皆がシッカリ話の中で重要な役割を演じていて、奥行きがあって見応えがあります。

まぁ、子供時代にこんな経験したらPTSDとかいうのになりそうだ・・・と思いながら見ていましたが、川を下って行くシーンは映像も音楽もとても綺麗で印象的でした。
サスペンス的なところもとても良く出来ていて、ハラハラしたりジーンと来たり、盛りだくさんだけどメリハリが効いて疲れない・・・という、ファンが多いのもうなずける素晴らしい作品でした。


狩人の夜

狩人の夜

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



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