「フェリーニの81/2」を見てきました。

1963年　イタリア
監督　フェデリコ・フェリーニ

イタリア映画の巨匠の中の巨匠、フェリーニの代表作ですが、これまで見る機会を何となく逃しちゃっていました。
今回、完全修復ニュープリント版の公開ということで、かなり楽しみにしていました。

若き日のマルチェロ・マストロヤンニが演じる主人公グイドは、スランプ中の映画監督。
この状況を打破しようと温泉に出かけます。
そこで、愛人や妻、主演女優などの女性達が次々と現れては消え・・・グイドのアタマの中なのか、それとも現実なのか、その境界があいまいなまま、場面は次々に展開して行きます。
・・・ストーリーはあるようなないようなって感じですねぇ。
見ているときも、どこが空想でどこが現実かというのはイマイチわからずでした。

でもこの映画はストーリーの映画ではないですもんね。
フェリーニの自伝的な要素が多いに含まれているらしいですが、この一種幻想的な雰囲気をまずは楽しめ！といった感じでしょうか。
そこで映像の方に目を向けると、モノクロの映画なのになんだか鮮やかさが感じられる気がします。
それぞれの場面も、どこを見ても「絵になる」シーンが多い気がしますね。

時代を超えて愛される映画というのは、やはりそれなりの理由がある気がします。
この映画の場合は、難解さもあって１回見ただけじゃ分からない？というのも１つありそうですが・・・この映画には、見た時ごとに新しい発見があるんじゃないかという気がします。
また何年か後に見ると、今回見たときとは全く違う部分が見えてくるような・・・絶対また見よう！と思わせる映画でした。

8 1/2 愛蔵版

• 出版社/メーカー: IMAGICA TV
• メディア: DVD

コメント 2

こんにちは。
フェリーニはやっぱりすばらしいですね。この映画はかなり昔に
見たので、ちょっと記憶が薄れていますが、面白い映画だったと
記憶しています。ほかに、「道」「カリビアの夜」「甘い生活」が好きです。
マストロヤンニの若いときは、ハンサムですよね～。（＾＾）
でも彼は中年になっても、「ひまわり」では非常に魅力的でした。
いい俳優ですね。
フェリーニも、まだまだ見ていない作品がたくさんあるので、
そのうちゆっくり見たいなと思います。
by coco030705 (2008-08-16 22:25) 

> ココさま

こんばんわ！コメントとnice！ありがとうございます。
マストロヤンニ、カッコよいですよね〜。
フェリーニ、わたしもまだ見ていない作品がたくさんあります。
有名な作品でも見逃しているものがあるので、いろいろチェックしたいです。


by トミュウ (2008-08-17 22:32)