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「ハプニング」 を見てきました。 [映画:ハ行]

2008年 アメリカ
監督 M・ナイト・シャマラン

『シックス・センス』や『サイン』で有名なシャマラン監督の最新作です。
前作『レディ・イン・ザ・ウォーター』は劇場では見逃してしまい、DVDで見て、わたしは結構好きでしたが・・・興行的には失敗だったらしいですね。

主人公のエリオットは生物教師で、冒頭「ミツバチが突如として消えている」という話をしています。
突然、こつ然と死骸も残らずに消える・・・と、なんとも不気味な感じだなぁと思っていると、なんと人間もが突然バタバタと自殺する現象が起こります。
ビルから人が何人もぼとりぼとりと落ちて行く様は、かなり異様で不気味でした。

テロなのか、それとも病原菌なのか・・・原因も分からないまま、至る所で同じような事態が発生して行きます。
エリオットと同僚の教師、ジュリアンはまだ安全と言われている方へ脱出するため、エリオットの妻アルマ、ジュリアンの娘ジェスと4人で電車に乗り込みます。
しかし途中、どこかも分からない場所で電車は止まり、そこから自力での移動を余儀なくされます。
「妻を捜しに行く」というジュリアンからジェスを預かり、アルマと3人で移動を始めます・・・。

なんといっても「何が原因だか全く分からない」という得体の知れない恐怖が素晴らしいですね。
実際、映画の中でも最後まで原因は分かりません。もちろん、そういう「正体」が映画の中に登場することもない訳で・・・。
普通の映画(特にハリウッドの超大作など・・・)だったら敵の姿が一瞬でも見えるものですが、(予算の関係もあるかも知れないですが)そこを徹底して描かないのもすごいと思いました。

最後の方はちょっと物足りない感じがしたのも事実だったんですけどね。
やっぱり大事なのは愛なのね〜という所は嫌いじゃないんですが、少し綺麗になりすぎちゃったかなというか。
もういろいろ期待しすぎてしまっているからかも知れませんがね。

この夏は蝉が少ないらしい・・・どこかで聞いて、実際7月が終わるまで東京近辺では全然蝉の声が聞かれませんでした。
そういう状況をリアルに感じていたので、この映画が完全なフィクションには思えないような気もしたのでした。


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duke

最近は何が起こってもおかしくないような、不安な気分ですよね。
映画、こわそうです。

by duke (2008-08-17 23:55) 

hash

こんばんは。
>得体の知れない恐怖が素晴らしい
原因も対処法も特定しないところが恐いですね。
答えがない分、いろいろと考えてしまうところに、この映画の面白さがあるように思います。

by hash (2008-08-18 01:29) 

coco030705

こんばんは。
この監督の描く恐怖感は、嫌いじゃありません。
ほかのホラーと違って、これ以上はやりすぎという一線を、
きちっと守っているからです。
わたしは、この映画が夫婦愛を描いたところはよかったとおもいます。
それによって、印象がよくなりました。でも、そのあとに、冒頭と同じ
シーンが他の場所でも起こるところで終わっているのが、人間の営みを
あざ笑うかのような、自然の復讐という気がして、ぞっとしました。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2008-08-18 22:18) 

トミュウ

> dukeさま
nice!とコメントありがとうございます!
そうなんですよね、実際に起きても不思議ではないような・・・
妙なリアリティがあります。

> hashさま
こんばんわ!
nice!とコメント、TBもありがとうございます!
原因や対処法は見る方が考えてね、というのは良いですよね。
ちょっとしたヒントがある分、いろいろ考えたくなってしまいます。

> ココさま
こんばんわ。
nice!とコメント、TBありがとうございます!
今回のは いつもよりはグロテスク度高かったですが、あまり
そういう方向に行き過ぎず、心理的な怖さが丁寧に描かれていて良いですよね。
ラストシーンは本当ドキッとしちゃいました!
ああいう所も良いです!


by トミュウ (2008-08-21 23:45) 

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