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「赤い風船」「白い馬」 を見てきました。 [映画:ア行]

監督 アルベール・ラモリス

予告編を見たとき、内容は詳しく知らなかったんですが綺麗な音楽と子供達の姿が良いなぁと思っていたのでした。
どちらもアルベール・ラモリスの1950年代の超名作というのは、見る直前に知りました。
今回は日仏交流150周年記念、またはホウ・シャオシェンの『レッド・バルーン』公開記念か、2本立てで見る機会に恵まれました。
以下、1作品ずつ感想を・・・

「白い馬」
1952年 フランス

1953年のカンヌ映画祭グランプリを取得した作品です。
舞台は南フランス、馬を捕まえる人間達の集団から逃げ続けている集団のボスとも言える『白いたてがみ』と近くに住む少年が心を通わせるというお話です。

まず白黒ながら雄大な自然の映像が素晴らしいです。
馬と一緒に走っているような感覚になったり、50年代にどうやって撮影したのだろう・・・?と思うような映像もすごいです。

少年の弟役をしているのが、ラモリス監督の息子!ということで、お手伝いをしてわらを運んだりする姿がたまらなく可愛らしい!!です。
ラストはハッピーエンドではない感じなのですが、そのちょっと切ない感じも良かったです。

「赤い風船」
1956年 フランス

こちらは1956年のカンヌ映画祭短編のパルム・ドールを受賞した作品ですね。

舞台は50年代のパリ、パスカル少年は学校に行く途中、街灯に絡まっている風船を見つけます。
街灯によじ上って風船を取り、持ったまま学校に行きます。
学校の帰り、雨が降って来ると、パスカルはそばを歩くオジサンに頼み、自分ではなく風船を傘に入れてくれるように頼み、一緒に帰ります。
それから風船は、パスカルのそばにいつもふわふわといるようになります。

設定のファンタジックな可愛さと、パスカル(ラモリス監督の息子・・・前作より成長してます!)の可愛さにもうメロメロ!って感じです。
風船が先生に捕まえられそうなときに、風船が自分でひょいっと紐を避ける様子など、あり得ないのに可愛くて笑えます。

そしていじめっ子達が風船を捕まえようとして、ついに捕まってしまい・・・という展開はもう風船が何かの小動物?であるかのようにハラハラして見てしまいます。
そしてラストシーンの夢のような美しさ!
本当に見れて良かったと思う映画がこんな所にもあったか、という感動と、これが日本でまた公開されて、見ることが出来て良かったという感動で胸一杯です。
見てからしばらく経った後でも、繰り返し流れるテーマ曲とラストの素晴らしい映像を思い出すと、何とも言えず癒されてしまうのでした。

↓これはいわさきちひろさんが絵を描いた絵本です。可愛らしいですよね!

あかいふうせん

あかいふうせん

  • 作者: ラモリス
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1968/01
  • メディア: -



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