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「サーチャーズ2.0」 を見てきました。 [映画:サ行]

2007年 アメリカ
監督 アレックス・コックス

アレックス・コックス監督の作品は結構好きで、前作から大分経っての新作ということで楽しみにしていました。
タイトルを見て分かる方は分かると思いますが、『捜索者(サーチャーズ)』への完璧なオマージュ!ですよね。
まだジョン・フォード監督のこちらの映画はまだ見ていませんが・・・・。

元俳優で今はまったく冴えない暮らしをしているオジサン、メルは、ある家から大音量で映画の音楽がかかっているのを聞き、その家へ向かいます。
そこにいたオジサン、フレッドもかつて俳優をしており、2人も子役時代に同じ映画に出演していたということが分かります。
その時の脚本家に虐待されたことを思い出して「今そいつがいたら絶対殴る」などとノリで話していたら、テレビで偶然その脚本家がある場所でサイン会を行うという情報を得ます。
そして、オジサン2人は脚本家に復讐するために、その場所・・・アリゾナ、モニュメントバレーへ向かうことにしたわけです。

とはいってもフレッドの車はボロボロで使い物にならず、結局メルの娘デライラにさんざん怒られ、なだめすかしてやっと彼女の運転で車を借りることができました。
そしてオジサン2人と若い娘の車の旅が始まる訳ですが・・・。

なんといってもメルとフレッドの映画話がほんとすごいです。
「一番面白い戦争映画は?」とのデライラの質問に、あとからあとから映画タイトルが出てきます。
『ウエスタン』『捜索者』などの名作から、『プラトーン』『フルメタル・ジャケット』などの近年のものまで、更には戦争映画じゃないものや、メルが出演したという架空の映画が出てきたり。
極めつけは『ベアバック・マウンテン』・・・時々タイトルまで間違っているという(ブロークバック・マウンテン)もう大爆笑です。
残念ながら半分ぐらいは見ていない映画でしたが、時々分かる映画が出てくるだけでもなんだか楽しくなります。

そんな映画ネタ話、最初はちょっと面白いと思っていたデライラも、ガス欠やあまりの2人の話の長さ?にだんだんイラっとしてくるのが分かり・・・。
とはいってもやっぱりメルのことはお父さんで、ほんのりとした親子愛?のようなものも感じられたのが良かったです。

長い道のりを経てやっとたどり着いたモニュメントバレーで、ついにその脚本家と出くわし、ついに「復讐」の時がやってきました!
この「対決」シーンも最高です。名作『創作者』のロケ地と同じ舞台で、なんだか音楽も豪勢で、いろんな意味であんな豪華な対決シーンは他にないかも知れないです。
そこからラストにかけても爆笑の連続で、大変楽しませて頂きました。

登場する映画や人物のことを知っていれば知るほど、面白く見れると思います。
そして映画の話をする時、冴えないオジサンなのに2人とも生き生きした表情で語っているのがいいんですよね。
あんまり詳しくない子はちょっとくらい引いちゃってもOK!みたいな開き直り感と、同じような映画好きであれば思わずニヤリとするようなところがたくさんで、コックス監督と制作のロジャー・コーマンの映画への愛を感じた作品でした。

コックス監督の作品は今後もとっても楽しみです。過去の作品も見ていない作品が結構あるので、ぜひ見てみたいと思います。
ここで出てきた元ネタも少しずつ見てみたいですね。


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