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「ロシュフォールの恋人たち」 を見てきました。 [映画:ラ行]

1967年 フランス
監督 ジャック・ドゥミ

こちらも特集上映で、「シェルブール」と同じ日に見ました。
リマスター版での日本先行公開です。

舞台はフランスの海辺の街ロシュフォール。
ここで開かれるお祭りのため、イベントに出演するダンサーなどが続々と街に集まって来ています。

音楽家を目指すソランジュ、ダンサーを目指すデルフィーヌは会場の広場の近くに住む仲良しの双子の姉妹で、2人とも素敵な恋をしたい!と思っています。
広場近くのカフェの主人イヴォンヌはこの姉妹と小学生の弟の母親で、カフェに来るいろいろな人の話を聞いています。

ある日、もうすぐ退役となる若い水兵マクザンスがこの店にやってきて、自分の理想の愛の形についてうっとりと歌いあげます。
マクザンスは理想の女性像を絵に描き、あるアトリエに展示してもらっていることを告げて、ここを去っていきます。
この絵はデルフィーヌの友人・・・アタックをかけているものの断固拒否!されている男性のアトリエで、この絵はデルフィーヌにそっくり。
アトリエでこの絵をみたデルフィーヌは、いつかこの絵を描いた男性とめぐり合えるかも・・・と思いを巡らせます。

ソランジュはここに最近できた楽器屋さんと仲良くなります。
楽器屋の店主ダム氏は、愛する人と出会ったこの地を忘れられず、この地に戻ってきたという話をします。
またソランジュの才能を評価しているダム氏は、音楽家として成功している自分の友人と会ってみるかい、と紹介状を書くことにします。

エチエンヌとビルもこのカフェの常連になりました。
イヴォンヌに頼まれて弟を迎えに行った2人は、ソランジュ・デルフィーヌと出会います。
エチエンヌとビルに頼まれ、ソランジュとデルフィーヌもこの祭りに出ることにします。
セクシーな衣装でポップな歌を歌った2人に、観客たちも大熱狂。
成功を確信したエチエンヌとビルは、2人に一緒にパリに行かないかという話をします・・・。

もう書ききれないぐらいいろいろなエピソードが出てきます。
秀逸だったのはやはりダム氏の話で、それからしばらくしてイヴォンヌがカフェの住人に昔、この地で出会ったものの別れてしまった恋の話をします。
結婚したら「マダム・ダム」になってしまうんですもの!・・・という言葉に、周りの皆がリアルにクスっと笑ったのも楽しかったんですが、この相手ってダム氏だよね?と気づくように、点だったものが線になっていく様子が本当に素晴らしいです。

この「点から線」がいろいろなところで登場してきて、見ていてとてもワクワクします。
この歌、聞いたことある〜!というキャッチーな歌とダンスも盛りだくさんで、本当に楽しくなる映画でした。

カトリーヌ・ドヌーヴの可愛いさ、フランソワーズ・ドルレアックの美しさも健在です。
この姉妹は実際も仲が良く、自分たちの出演がない日に2人で撮影を見に来たりすることもあった・・・などという話を本で読みましたが、そういう感じが画面からも感じられて微笑ましい気持ちになりました。
同時に、フランソワーズ・ドルレアックがもうこの世にはいないのだということを、本当に残念に思います。
だけど、彼女の姿は映画の中で永遠に残るんですよね・・・素晴らしいことだと思います。
スクリーンで見ることができて本当に良かったです。

↓リマスター完全版のCDです

ロシュフォールの恋人たち リマスター完全版

ロシュフォールの恋人たち リマスター完全版

  • アーティスト: ミシェル・ルグラン,ジャック・ルヴォー,ジャッキー・ワード,ドナルド・バーク,ダニエル・ダリュー,クロード・ペアレント,アン・ジェルマン,ジョゼ・バルテル,フィル・ウッズ,ミシェル・ルグラン・クインテット,サントラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2007/04/18
  • メディア: CD



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トミュウ

> 都市色さま
nice!ありがとうございます!
by トミュウ (2009-03-28 20:30) 

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