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「ウィッカーマン(1973)」 を見ました。 [映画:ア行]

1973年 イギリス
監督 ロビン・ハーディ

ニコラス・ケイジ主演で2006年にリメイクもされたらしい、俗にいうカルト映画の分類に入る作品ですね。
あまりこういうジャンルの作品は見ていないかな?という感じですが、結構嫌いではないです。

スコットランドの警察に所属している巡査、ニール・ハウイーは、行方不明になった少女ローワン・モリソンを捜してほしいという依頼を受け、サマーアイル島にやってきました。
水上飛行機でここにやってきたハウイー巡査、住民達にローワンを知らないかと聞いて回りますが、誰もが知らないとの答え。

捜査のためここにしばらく滞在することした巡査でしたが、ここの住民たちはなんだか奇妙な感じなのでした。
夜は巡査の宿泊する宿では飲めや歌えの大騒ぎ。外に出たら乱交中。
更には、隣の部屋の宿の娘が巡査を誘惑すべく、裸で壁を叩いて妖しい踊りを披露します。
敬虔なキリスト教徒であるハウイー巡査は、この乱痴気騒ぎに恐ろしささえ感じて眠れません。

もうすぐこの島では祭りがあり、住民たちもその準備に追われて忙しくしています。
それもあって、ローワン少女の捜査はなかなか進みません。
「ローワンなどという少女はここにはいない」と口をそろえる住民たちですが、学校の名簿にはなぜか名前があり、彼女の席らしき机もある・・。
問い詰めると「死んだ」という話になっていき、それを確かめるため、ローワンのお墓を調べることにします。

お墓を調べる許可を得るためにこの島の領主に会いに行く巡査。
ここの領主、サマーアイル卿は・・・ドラキュラで有名なクリストファー・リーです!これだけでもう怪しさ倍増です。
サマーアイル卿はこの島の歴史について説明しますが、どうも祭りで生贄が出されるらしいということが分かります。
ローワンが今年の祭りの生贄なのではないかと判断した巡査は、彼女が生きていると確信し徹底捜査を始めます。

捜査している部分の心理サスペンス的な描写が良いのと、最後の驚きの展開がこの映画の最大の特徴でしょうかね。
更に、島ののどかな風景・音楽と対極をなすようなエロティックな描写が怪しさを増している感じがします。
土着宗教というのは、なんとなくこういうフリーセックス的なイメージがありますが、(ないと思うけど)実際にこういう場所に滞在したら、敬虔なキリスト教徒ではなくてもブルブル震えそうです。
そういう怖さもありつつ、強引なまでの展開に笑えるところもあり、いろいろと盛りだくさんで楽しめる映画でした。

カルト映画っていうとちょっと尻ごみするところがあり、実際なんだかよく分からない系の映画もありますが、この作品は意外にもストーリーがしっかりしているので、苦手な人にもおススメできる・・・部類に入りますねぇ。
ファンが多いのもうなずけますね。リメイク版は微妙だったみたいですけどね。


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hash

こんばんは。
リメイク版は観ましたが、オリジナル版は観ていません。
基本的なストーリーは同じようですね。
70年代だからこそ、カルト的人気を得たのかなと感じました。
by hash (2009-03-22 23:38) 

トミュウ

> hashさま
こんばんわ!nice!とコメントありがとうございます!
リメイク版の方見られたんですね。
噂だとリメイク版は、カルト的な部分よりサスペンス的な部分が
クローズアップされているらしいと聞きました。

オリジナルはきっと、70年代の空気にマッチしていたというのも
あるんでしょうね。
by トミュウ (2009-03-24 01:39) 

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