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「悪魔の呼ぶ海へ」 を見ました。 [映画:ア行]

2000年 アメリカ=フランス=カナダ
監督 キャスリン・ピグロー

原作の小説は全米大ヒット作だったそうで、わたしはショーン・ペン主演というところだけで気になって見てみた訳ですが・・・。
19世紀に起こった殺人事件と、その真相を調べに来た女性の写真家を巡るサスペンス映画です。

19世紀、ニューハンプシャー州のある島で、ここに住む女性2人が惨殺されるという事件が発生しました。
一緒に住んでいたものの唯一難を逃れた女性マレンの証言により、ある男が犯人として捕えられ、数年後に絞首刑になりますが・・・その男は最後まで自分は犯人ではないと主張し、結局真相は謎のままなのでした・・・。

それから100年ののち、写真家のジーンが詩人の夫トーマスと彼の弟リッチー、そしてリッチーの恋人アデリーンと共に4人でこの島への上陸を目指します。
ヨットに乗り、いかにもアメリカのリッチな層のバカンスといったような雰囲気を漂わせつつ、官能的すぎるアデリーンの姿にトーマスが心ここにあらずといった感じの妙な緊張感が漂います。
アデリーンも、彼氏いるのにそんな誘惑するようなことしちゃダメでしょ!とツッコミ入れたくなるほどのサービスっぷりです。

事件を探っているうちに、ジーンは真犯人は別にいたのではないかと考え始めます。
そして舞台は19世紀と現代との間を行き来して、あの凄惨な事件の真実が徐々に明らかになって行きます・・・。

過去部分と現代部分が入れ替わりながら進んで行くのですが、特に過去パートの方は、初めはなんだか重くグッタリする感じです。
マレンや彼女の姉カレン、そしてマレンの実の兄エバンとその妻アネットの、これまた緊張感漂う関係の中でなんとかやって行こうとしているマレンの様子が描かれていきますが、女性陣3人が何となく雰囲気も似ていて、ちょっと区別がつきにくくて苦労しました・・・。
そんな感じで見ていたら、急にラストに向けてすごい勢いで話が展開して行って、凄惨なラストがすごかったですね。
ヨットの4人にも急展開がやってきますが、やはり過去パートと比べるとちょっと印象が薄い感じがしてしまいました。
謎の残る感じは悪くないんですけどね。

ショーン・ペンはちょっとダメな感じの男が非常に良くハマっていました。
ですがこの映画はマレンのサラ・ポーリーが素晴らしかったですね。
途中までの何かを押し殺したような感じと、時々見せる冷淡な表情が非常に印象的でした。

キャスリン・ビグロー監督って、以前ジェームズ・キャメロン監督と結婚していたことがあるらしい女性なのですが、やはり女性ならではというか、女同士の渦巻く感情を描いていて非常に良かったですね。
女性ってコワいときあるよね・・・と、女である自分も思ってしまった作品でした。


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コメント 2

hash

>キャスリン・ピグロー
この監督が撮った「ハートブルー」や「ストレンジ・デイズ」などは好きな映画ですが、本作は知りませんでした。
機会があれば、見てみたいです。
久しぶりの新作「The Hurt Locker」が、なかなか好評なようで、日本でも公開されることを期待しています。
by hash (2009-11-05 00:24) 

トミュウ

> hashさま
こんばんわ!nice!とコメントありがとうございます♪
「ハートブルー」「ストレンジ・デイズ」などと比べると
地味な気はします。劇場未公開だったらしいですしね。
新作気になりますね!ぜひ公開して欲しいものです。
by トミュウ (2009-11-06 23:28) 

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