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「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」 を見ました。 [映画:カ行]

2002年 アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ

スピルバーグ監督の作品は結構欠かさず見ているはずなのですが、なぜかこれは公開時に見逃していて、ずっと気になっていました。
天才詐欺師と言われた実在の人物、フランク・W・アバグネイルJr.の自伝小説が原作です。

16歳の時、父親の事業が失敗し、両親が離婚したことをきっかけに家を飛び出したフランク。
彼は生活のためお金を稼がなくてはならないのですが・・・ここで誕生日に父親がプレゼントしてくれた銀行口座とその小切手、これの金額を変えて現金化することを思いつきます。
しかし、どこの誰とも分からない人間には銀行も簡単に許可してくれません。

そこで彼が目にしたのは、有名航空会社のパイロット。パイロットは皆から羨望のまなざしを受け、誰からも疑われることもない・・・。
フランクはパイロットに成り済ますことに決め、航空会社の関係者から「学校新聞の取材」と偽って制服やバッジを手に入れます。

この映画の当時は1960年代ですが、本当にパイロットは社会的ステータスもスゴかったようで、その制服を着ているだけで街中から注目される存在に。
航空会社用の小切手を偽造し、現金も難なく手に入るようになります。

偽造小切手の被害があちこちで出るようになり、FBI捜査官のカール・ハンラティ捜査官をリーダーとした捜査チームが活動を始めます。
アッサリとロサンゼルスのホテルまでフランクを追いつめたハンラティ捜査官。
ですが、フランクの巧みな話術で「別人が今逃げた」というのを信じてしまい、みすみす逃してしまうのでした。
・・・まさにルパンと銭形刑事を見るようでした。

その後も医師、そして弁護士といろいろ「職業」を変え、小切手の偽装を続けていましたが、ハンラティ捜査官が小切手の「工場」に現れ、ついにフランクを逮捕します。
ハンラティ捜査官とフランク、彼らは追いかける者と追われる者、という関係でしたが、何となく友情とも親子愛とも言える暖かい感情が芽生えて来ているんですね。

ディカプリオは当時20代後半くらい?だったかと思うんですが、フランクの自信に満ちたキラキラした感じがとても合ってて、当時はそれほどでもなかったのに、今見るとやっぱカッコいいよな〜って思ってしまいます。
銭方警部よろしく時々ドジるハンラティ捜査官、彼を演じるトム・ハンクスも暖かみのある雰囲気が良かったです。

フランクは自分の父親からもらった小切手をきっかけに詐欺の道に進んだり、父親を思いやる手紙を書いたりと、やはりここでも「父と子」の姿が際立って描かれます。
ハンラティ捜査官との関係も、やはり「父と子」の姿を彷彿とさせるんですよね・・・クリスマスに電話したりとか。
こういう描き方も本当にスピルバーグ監督らしいですし、それだけじゃなく2時間を超える長さを全然感じさせないスマートな展開は非常に面白かったです。
なんで見逃してたかな・・・と疑問に思うくらい、楽しんで見れた映画でした。


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コッスン

このディカプーはかっこよかったです。
ややロン毛のシーンもあった記憶あり。
個人的に、ディカプーに良い脚本と巡り合わせてあげたい気持ちでいっぱいです。
どうしてもオスカー獲って欲しい俳優さんです。

by コッスン (2009-11-30 02:54) 

トミュウ

>コッスンさま
こんばんは!nice!とコメントありがとうございます。
ディカプリオ、カッコ良かったですね〜。
最近は結構良い作品に出ているような気がしてます。
オスカー穫って欲しいですね!今後も楽しみです。

by トミュウ (2009-12-01 23:04) 

トミュウ

>kachanさま
nice!ありがとうございます!
by トミュウ (2009-12-06 20:11) 

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