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「モンガに散る」 を見てきました。 [映画:マ行]

2010年 台湾
監督 ニウ・チェンザー

台湾では『アバター』を超えるほどの動員数を記録したというこの作品。
それ以外の情報は特に仕入れずに観に行ってみました。

1986年の台湾、台北の繁華街モンガに、一人の少年モスキートが母親と一緒に引っ越して来ました。
転校生となる彼は早速初日に不良グループに絡まれますが、なんとか1人で対峙しようとする姿を、学校で最も恐れられているグループのリーダー、ドラゴンに気に入られ彼らの仲間に入ります。
ドラゴンはモンガで最大の勢力を誇る極道組織の親分の息子で、極道の世界に戸惑いつつも、モスキートは仲間達と共に極道への道を歩んで行くのでした。

学校を中退してからも、モスキート、ドラゴン、ドラゴンの幼なじみのモンク達5人の仲間は義兄弟の契りを交わし、いつも一緒にケンカに明け暮れたり普通の少年達と同じようにふざけたりしながら過ごして行きます。
そんな折、モンガの利権を狙う新しい勢力が街にやって来て、どんどん激しい抗争や陰謀が繰り広げられて行きます。
モスキート達もそれに次第に巻き込まれて行きます・・・。

ヤクザの映画らしいと聞いていた割には、前半は本当にベタなくらいの青春映画って感じで、一体ここからどんな風にヤクザ映画になって行くのかと疑問に思うくらいでした。
でもあれよあれよという間に抗争が始まり、そしてただ楽しいだけの仲間達じゃなくなって行く・・・という展開がとてもスムーズで、とても引き込まれて見てしまいました。

少年達の友情、そして家族との葛藤など後から思えば「あぁこれ伏線だったのね〜」などという部分もあったりして、とても丁寧に作られたストーリーだなと思いました。
まぁやっぱりベタだなぁ〜と思う部分も多かったですけどね。

そして80年代の台湾の繁華街の様子がとても興味深かったです。
屋台のようなお店がひしめき合って、ものすごく細い通路があちこちにあって、すごくゴチャゴチャしていて、それでいてパワーが溢れている感じですかね。
その中をこれまたベタなチンピラスタイルの若者達が生き生きと動き回る様子はとても楽しかったです。

台湾の映画というとホウ・シャオシェンやエドワード・ヤン監督など、結構興味深い作品を作る監督も多いですが、意外と見ている作品が少ないんですよね〜。
この作品の監督ニウ・チェンザーさんは役者出身でホウ・シャオシェン監督作品などに出演したこともある方で、今作が長編2作目だそうで。
俳優陣も若手の注目株が揃っていて、新しいパワーが続々登場している感じの台湾作品、これまで以上に注目していきたいと思います。


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