SSブログ

「ゴダール・ソシアリスム」 を見てきました。 [映画:カ行]

2010年 フランス=スイス
監督 ジャン・リュック・ゴダール

2010年で80歳になったゴダールのおよそ6年ぶりの最新作、楽しみにしていました〜。

ストーリーは3章で成り立っています。

最初の章は地中海を航行中の豪華客船が舞台で、様々な人達が乗っています。
写真家のカップル、黄金の時計を手にした少年、そして老人とその孫娘など・・・。
乗客達は、様々な言語で様々な話をしながら船旅を続けています。

2番目の章は、あるフランスの田舎町のガソリンスタンドを営む一家が舞台です。
この家の人が地方選挙に出るというので、テレビの取材がやってきます。
ここで飼われている動物達と一緒に、この家の子供達は議論をしています・・・。

そして3番目ではまた船に戻り、船はエジプトやギリシャなど、最初の航路を再び巡ります・・・。

もういろいろな意味でゴダール節炸裂!って感じの作品でしたね〜。
最初の章は様々な登場人物がいろいろな場所にいる訳なんですが、彼らの姿と会話が代わるがわる表示され、まさに映像のコラージュ!って感じです。
音も、前のシーンの終わりに次のシーンの会話がかぶって来たり、お得意(?)のパタリと音楽が止んだりと、相変わらずパワー炸裂な映像でした。

2番目は打って変わってガソリンスタンドの周りのみが映され、でも誰もいないのに議論している声だけが聞こえる・・・など、なんだか不思議な雰囲気は健在でした。
登場してくる姉弟と動物(リャマ?)が可愛かったです〜。
ゴダール作品に登場してくる高校生〜大学生くらいの女の子って、やたらに瑞々しい色っぽ可愛さがありますよね。
金髪クセっ毛の男の子も可愛かったです。

3番目の章に行くまでには、もうストーリーがどうとかは全く分からない状態になってます・・・。
やはりこれも話を追って見るものではなく、もう溢れ出てくるような映像と音をまずは楽しむのが良いんでしょうね。
そしてストーリーがどんなだったのかを確認してから2回目を見るのが良いんでしょうかね。1粒で2度美味しいみたいな。

ゴダール作品は意気込んで見に行っても結局こんな感じで、「また良く分からなかったけど、でもとにかくすごいものを見た」という妙な興奮状態になるんですよね〜。
そういう意味ではかなり満足できた作品でした。

ゴダールももう80歳ということで毎回「これが最後かも!?」と言われるようになってきた気がしますが、80歳になっても「自分の道を突き進む!」という感じの作品を作ってくれるのは本当に嬉しいですね。
過去作品で見ていない作品もまだまだたくさんあるので、そういうのをチェックしつつ、もし次回作が出るならそれを楽しみにしたいと思います。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

coco030705

こんばんは。
ゴダールはいつもわけのわからないところがありますね。
でも何か魅力的です。観てみたいですね。
by coco030705 (2011-02-06 21:40) 

トミュウ

> ココさん
こんばんは。nice!とコメントありがとうございます!
そうなんですよね〜相変わらず分かりにくいんですが、やっぱりすごかったです。
ちゃんとストーリーをおさらいしたら、わたしももう1回観たいです!
by トミュウ (2011-02-08 20:57) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。