「ヒアアフター」 を見てきました。 [映画:ハ行]
2010年 アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
この作品をわたしが観たのは震災前です。観てから随分経ってしまいました・・・。
震災の影響で上映中止になってしまった、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、イーストウッド監督の最新作です。
パリで活躍するジャーナリストのマリーは、恋人とバカンスに訪れたリゾート地で津波に襲われ、一時生死の境を彷徨います。
その時に見たイメージが何なのか忘れられず、仕事も休みになった彼女はそのイメージが何だったのかを調べ始めます・・・。
サンフランシスコに住むジョージは、かつて霊能者として活躍していましたが、今は普通に仕事をしています。
料理教室で出会った女の子といい雰囲気になりますが、彼の能力を見た彼女はジョージの元を去ってしまいます・・・。
一方、ロンドンで暮らす少年マーカスは、突然の事故で双子の兄を失ってしまいます。
もう一度兄と話がしたいと願うマーカスは、有名な霊能者の元を次々訪れますが、どれもイマイチな人ばかりでした・・・。
と3人の主要登場人物が、それぞれ場所も立場も違う状況でそれぞれ描かれて行き、あるイベントを機に彼らがググっと一カ所に引き寄せられて行くところが面白いですね。
正直に言うと、ちょっと展開が強引というか安易すぎる感じもあったんですが、聞く所によると敢えてその安易さ加減を残した、という話もあるので、きっと何らかの意図があって監督はそうしたんでしょうね。
死者と会話が出来るジョージは、その能力を後ろ向きにしか捕えることができなかったんですが、マリー、マーカスとの出会いによってそれを前向きに考えることができるようになります。
マリーもマーカスも、ジョージとの出会いで前を向くことができるようになる。
という点で、この映画はやっぱり生きている人に向けてのエールというか、生きるって大変だけど悪くないよね・・・というメッセージなんだなと思います。
この作品、前評判は「微妙」という意見が本当に多かったんですが、実際見てみたら、非常に良い作品だと思いました。
泣ける所もあったし。
個人的な意見としては、津波のシーンや「向こうの世界」のイメージなどにスピルバーグ色が出てるな〜という感じがしました。
主演のマット・デイモン、ジョージの複雑で繊細な雰囲気をとてもいい感じで演じていて良かったですし、セシル・ドゥ・フランス、そしてマーカスと双子の兄の役者さんも本当に良かったです。
津波のシーンがあまりにもショッキングということなのでしょう、震災後にこの作品は上映がストップしてしまいましたが、自分としては公開時に劇場で見ることができて良かったと思います。
イーストウッド監督はまだまだ撮るよ!って感じでとっても頼もしいですね。
次回作のウワサもちらほらと入って来ていますね。レオナルド・ディカプリオ主演とか・・・?とっても楽しみにしています。
監督 クリント・イーストウッド
この作品をわたしが観たのは震災前です。観てから随分経ってしまいました・・・。
震災の影響で上映中止になってしまった、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、イーストウッド監督の最新作です。
パリで活躍するジャーナリストのマリーは、恋人とバカンスに訪れたリゾート地で津波に襲われ、一時生死の境を彷徨います。
その時に見たイメージが何なのか忘れられず、仕事も休みになった彼女はそのイメージが何だったのかを調べ始めます・・・。
サンフランシスコに住むジョージは、かつて霊能者として活躍していましたが、今は普通に仕事をしています。
料理教室で出会った女の子といい雰囲気になりますが、彼の能力を見た彼女はジョージの元を去ってしまいます・・・。
一方、ロンドンで暮らす少年マーカスは、突然の事故で双子の兄を失ってしまいます。
もう一度兄と話がしたいと願うマーカスは、有名な霊能者の元を次々訪れますが、どれもイマイチな人ばかりでした・・・。
と3人の主要登場人物が、それぞれ場所も立場も違う状況でそれぞれ描かれて行き、あるイベントを機に彼らがググっと一カ所に引き寄せられて行くところが面白いですね。
正直に言うと、ちょっと展開が強引というか安易すぎる感じもあったんですが、聞く所によると敢えてその安易さ加減を残した、という話もあるので、きっと何らかの意図があって監督はそうしたんでしょうね。
死者と会話が出来るジョージは、その能力を後ろ向きにしか捕えることができなかったんですが、マリー、マーカスとの出会いによってそれを前向きに考えることができるようになります。
マリーもマーカスも、ジョージとの出会いで前を向くことができるようになる。
という点で、この映画はやっぱり生きている人に向けてのエールというか、生きるって大変だけど悪くないよね・・・というメッセージなんだなと思います。
この作品、前評判は「微妙」という意見が本当に多かったんですが、実際見てみたら、非常に良い作品だと思いました。
泣ける所もあったし。
個人的な意見としては、津波のシーンや「向こうの世界」のイメージなどにスピルバーグ色が出てるな〜という感じがしました。
主演のマット・デイモン、ジョージの複雑で繊細な雰囲気をとてもいい感じで演じていて良かったですし、セシル・ドゥ・フランス、そしてマーカスと双子の兄の役者さんも本当に良かったです。
津波のシーンがあまりにもショッキングということなのでしょう、震災後にこの作品は上映がストップしてしまいましたが、自分としては公開時に劇場で見ることができて良かったと思います。
イーストウッド監督はまだまだ撮るよ!って感じでとっても頼もしいですね。
次回作のウワサもちらほらと入って来ていますね。レオナルド・ディカプリオ主演とか・・・?とっても楽しみにしています。
こんにちは。
トミュウさんは関東の方なので、震災のショックも大きかったでしょうね。
その後大丈夫でいらっしゃいますか。
震災の前に、劇場でこの作品を観られてよかったですね。
私はクリント・イーストウッド作品はほとんどが好きな作品です。(全部を観たわけではありませんが……。)もちろん、この作品も。
死を扱っているようで、実は困難を乗り越えて生きていくことの大切さを
うたっている映画でしたね。亡くなった人は、生きている人が幸せになることを望んでいるといってましたね。
震災のことを思うと、今でも心が波立ちます。被災された方も私達被災を免れた者も、心の平安を取り戻すのには時間がかかりそうです。
by coco030705 (2011-05-02 18:39)
> ココさん
こんにちは。nice!とコメント、TBありがとうございます。
関東はもうほぼ通常モードですね。
一時こちらに来ていた家族も皆地元に帰り、被害のなかった所はいつもの生活に戻っているようです。
わたしもイーストウッド大好きなので、上映中止になる前に観れて本当に良かったです。
おっしゃる通り、生きていくことの大切さを描いていてとても良かったです。
震災は日本に住む皆の心の中に何かを残しましたよね。
段々元に戻って来ているとはいえ、時間を掛けて乗り越えて行くしかないんでしょうね・・・。
by トミュウ (2011-05-04 16:57)