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「トゥルー・グリット」 を見てきました。 [映画:タ行]

2010年 アメリカ
監督 ジョエル&イーサン・コーエン

コーエン兄弟の最新作でスピルバーグが製作総指揮、ということで、結構前から楽しみにしていました。
ジェフ・ブリッジズやマット・デイモンなど最近個人的に好きな出演陣が揃っているので、そこも楽しみに見に行きました。

父親を殺された少女マティは、犯人を探して復讐するため、「真の勇気(=トゥルー・グリット)」を持つという連邦捜査官コグバーンを雇います。
コグバーンは腕は確かだけど大酒飲みで、復讐に対する意見も少し違っていて完全に信用しきれないマティは、コグバーンと一緒に犯人探しをすることにします。
そこに別の容疑で犯人の一味を追っているテキサスレンジャーのラビーフも加わり、馬に乗っての長い追跡の旅が始まります・・・。

ストーリーとしては基本的にそれだけで、あとは長々とした旅が続くという、これだけだとなんとも退屈そうな印象を受けます。
確かに大きな事件のようなものはクライマックスまで起こらないんですけど、マティとコグバーン、そしてラビーフのキャラクターが個性的で楽しく観れました。

マティは14歳なのに交渉術や話術に長け、馬の売買やコグバーンを雇うときなどに抜群の聡明さを発揮します。
コグバーンはなんといっても道中の無駄話が良いです!あのくらいの年齢のオジサンって、意味もないことをダラダラ話したりしますよね〜。

ラストの対決の部分も、それまでがダラダラしていたこともあって少しは盛り上がりますが、どちらかというとアッサリしていたな〜という感じなんですけどね。
よくある西部劇の「対決の図式」を敢えて使わず、そういう風に作ったんだろうな〜と思います。

全体的に派手な色がなくセピア調の色使いと、アメリカ西部の壮大な景色がとても綺麗でした。

この作品、第83回アカデミー賞で最多10部門にノミネートされ、1つも受賞がなかった!という逆にすごい記録(?)があるそうで。
長いアカデミー賞の歴史の中、10部門以上にノミネートされながら無冠に終わった作品は、この映画を除くと3作品しかないそうで。
(1977年『愛と喝采の日々』、1985年『カラーパープル』、2002年『ギャング・オブ・ニューヨーク』)
逆に記録に残るという、絶妙な結果ですよね。

コーエン兄弟の作品って、作品にももちろん依りますが、一見おっとりのんびりした様な雰囲気でありながら、なんとなく印象に良く残る・・・というのが特徴的な気がします。
そういう意味ではとてもコーエン兄弟らしい映画だな〜と思いました。
もちろん次作以降も期待です!

↓こちらが原作本

トゥルー・グリット (ハヤカワ文庫 NV ホ 16-1)

トゥルー・グリット (ハヤカワ文庫 NV ホ 16-1)

  • 作者: チャールズ・ポーティス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/02/05
  • メディア: ペーパーバック




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コメント 3

coco030705

こんばんは。
ジェフ・ブリッジズとマット・デイモンといういい役者が揃った作品ですね。
女の子の演技が注目されていたと思いますが。
いつか観てみたいです。
by coco030705 (2011-05-16 21:16) 

トミュウ

> ココさん
こんにちは。nice!とコメントありがとうございます!
そうですね、マティを演じたヘイリー・スタインフェルドは長編映画初出演とは思えない良さでしたー。
良ければぜひ観てみてくださいね。
by トミュウ (2011-05-19 13:29) 

トミュウ

> つむじかぜさま
nice!ありがとうございます!
by トミュウ (2011-05-21 14:15) 

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