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「血を吸うカメラ」 を見ました。 [映画:タ行]

1960年 イギリス
監督 マイケル・パウエル

これまたなかなか怖そうな邦題の作品ですね〜。
原題は『Peeping Tom=覗き魔』といった意味だそうですが、なかなか悪くない邦題だと思います。

主人公マークは、新聞社でカメラマンとして働いていながら裏でヌード写真の撮影も行っているという青年です。
彼は幼い頃、心理学者父親に「恐怖に対する反応」の実験としていろいろ怖い思いをさせられていたというトラウマがあり、そのためか「殺される瞬間の恐怖」を写真におさめることに快感を覚えるようになってしまっています。

娼婦や新人女優などを手にかけて行くマーク。
そんな彼の実際の姿を知らない女の子、同じアパートに住むヘレンがちょっと好意を寄せ始め、2人は少しずつ親密になって行きます・・・。

マークとヘレンとの関係が少しずつ近づいて行き、マークの気持ちが少しずつ変わって行くところと、ヘレンがいつ真実を知ってしまうのか・・・などがとても興味深く、最後まで引き込まれて見ました。
マークは連続殺人事件の犯人な訳なんですが、トラウマが原因だったり、ヘレンと会ったことによりこの殺人衝動をどうにかしたいと悩むようになったり、加害者の苦悩が描かれている所が興味深いですね。
演じているカール・ベームのちょっとナイーブそうな表情と相まって、なんだかちょっと同情できちゃうんですよね〜。

ホラー映画らしいショッキングな恐怖描写などはあまりないし、ストーリーもなんとな〜く読める感じではあるんですが、楽しく見ることができました。

最新のCGタップリのホラー映画とはまた違ったアプローチがあるので、古いホラー映画も楽しいですね。
DVDやブルーレイだと、画像が綺麗過ぎてショボさが目立ってしまうのが玉にきずですけど・・・作られた当時のイメージのまま見れるモードとかあれば良いのに〜。


血を吸うカメラ 【ベスト・ライブラリー 1500円:ホラー特集】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



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